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「共感」というユルいつながりと浮き彫りになる「個」

友達になることではなく、共感できる/できないに主眼を置くと、一味違った関係性になってくる



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041031_01.jpg先日、日本全国・見たいもんはみたいぞの会のいしたにさんよりstylogのインビテーションを頂きまして、つらつらとアクション(ブログでいうところの所謂エントリー)を書き連ねております。


stylogは簡単に言うとSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とブログを組み合わせた感じのものです。が、「友人・知人とつながって交流の輪を広げましょう」というような積極性を促してる印象ではないです。そもそもmixiやGreeと違って、人と人が「友人」としてつながるわけではないですから。


stylogでの人と人のつながりを示すのは「共感」というもので、各人のアクションを読んでその内容に共感した場合、共感ボタンをクリックしてその旨を明示的に現す形になっています。

概して友人・知人のつながりというのは集合体のなかで芽生えることが多いです。学校だのサークルだの会社だのに属しているというベースがあれば、なるべくしてなるというパターンですね。人脈構築のためにある種の集合体に属するという事もあります。しかしそこで本当に共感し合える相手を見つけ出すのはとても難しい事なわけです。また、当たり前のことですが、友人だからといって、全てにおいて共感しあえるというわけではありませんよね。


が、stylogのように「共感」というそのものズバリを前面に出して来るのは非常に面白いです。いろんな下地をとっぱらって直球です。TPOを無視してダイレクトに自分の感性と相手の感性を紡ぐわけです。さらに面白いのは、そのダイレクトさが強い結びつきを生むのではなく、非常にユルい触感を持ってるというところですね。同じ釜の飯を食わずに同胞を見つけるとこんな感じかな?とも思いました。友人・知人という観点ではなく、ひとつひとつのアクションに対しての「共感」を基準にすると、新しいタイプの関係性が見えてくるわけです。


これまでのSNSの流れを見ていくと、リアル(オフライン)をベースにバーチャル(オンライン)へ、そこからフィードバックを受けて再びリアルへ落とし込むという形が一般的だったように思います。KNN神田さんによるソーシャルネットワーキングBARオープンが最たる例だと思います。


オフラインベースだと必然的に時空間に囚われることになります。そういうものだから仕方ないと言ってしまえばそれまでなのですが、実は非常にインターネットらしくないものでもあると感じてます。stylogはそこに一石を投じる重要なポジションにあるような気がしてなりません。オンラインの距離感とインターネットのアーカイブ性に着目した、ある種ティモシー・リアリー的な考えに則ったサービスだと感じます(ちなみにこのエントリーを記すために"別冊宝島:Zガンダム全エピソードガイド"を再読しなければなりませんでした。特に引用したわけではないですけど。)。


例えば、はるか昔の作家の著作を読んでその内容に共感し、さらにその向こう側にいる作家自身にも共感する。stylogはそれと同じような体験ができる仕組みになっていると思うのです。マイミクシィの現況がリアルタイムに次々とアップされているような状態とは明らかに一線を画しています(そういった利用法ゆえにmixiにアップされるテキストは著しく質が低下しているとも感じ始めています)。サービスの形態に伴う本質として、時空間を伴わない「意識」のみの関係性を持てるのが最大の強みだと思います。


さて、stylogの特徴である「共感」というのは、実はとても曲者ではないかとも思っています。共感されないよりも共感を得るほうが嬉しいのは、大多数の人に当てはまると思うのです。でもそのことが、ついつい共感されやすそうな文章を書いてしまう原因にならないとも限りません。共感した人数を表示していればなおさらです。


しかし、共感されなかった事に注目してみるのも重要だと思うのです。(社会性を著しく欠いてる場合を除き)他者と相容れない部分や、賛同されない意見や発想などは、自分だけが持っている個性そのものだと言えるのではないでしょうか。stylogは図らずも、「個」を浮き彫りにするツールとしても機能しているというわけです。ひょっとすると、共感を得てないアクションの一覧を表示できるともっと面白いでしょうね。


ジャーナリズムに重点を置いたブログにはトラックバックやコメントが有用だったかもしれませんが、個人日記ツールとしてのブログには「共感」のようなものが必須になっていくかもしれませんね。



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2004年10月31日 09:33

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