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アーティスト、蟻川亜子さん

なにかとお世話になってるアーティスト、蟻川亜子さんに突撃(?)インタビュー



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蟻川亜子現在、表参道のギャラリー「MAio-108」にて個展を開催中のアーティスト、蟻川亜子さんにインタビューを敢行いたしました。たいへんアクティヴに創作と発表を繰り返している蟻川さん、その活動の原動力の秘密に迫ります。


ジェット☆ダイスケ
考えてみれば、亜子ちゃんの略歴をよく知りません(笑)もともと昔からアート志向ですか?


蟻川亜子
略歴ね〜(苦笑)
親父(※藤枝リュウジ氏)の影響もあって、物心付いた頃からは芸大に入るもんだ、デザインやるもんだって決心してた(笑)だけど、色々紆余曲折しちゃって芸大の音楽科行きたいとか駄々捏ねたり。でも結局、女子美術大学付属高校で油とデザイン両方やらされて...不器用なあたしにはデザイン向かないし、自分流しか貫けないあたしには油の方が樂しくて、高校で油画科専攻する事決意。


ジェット☆ダイスケ
それから多摩美に進学でしたっけ?


蟻川亜子
芸大落ちちゃったからね〜(笑)浪人なんて当たり前だったから。浪人も考えたけど高校時代から夜遊び癖が治らなくて(笑)「浪人なんかやってられっかぁ〜〜〜〜」みたいんで、現役で受かっちゃった多摩美に。


ジェット☆ダイスケ
なるほど。世界放浪はその頃から?


蟻川亜子
世界放浪は大学教授と喧嘩ばかりで中退してから。中退してアメリカの美大行こうって、TOEFLスコア取って、いざアプリケーション迄OK貰ったのに、乗馬に嵌ってインストラクターに(笑)


ジェット☆ダイスケ
それも精神的な流浪ですね(笑)


蟻川亜子
そうそう、精神的彷徨始めてから「やっぱり海外好きだな」っていうか「日本キライ」って高校時代から思ってたから、彷徨癖が付いちゃった(笑)


ジェット☆ダイスケ
それで、どういう国を彷徨したんですか?


蟻川亜子
ヨーロッパ数カ国、インド、ネパール、フィリッピン、タイ、香港、アメリカ、メキシコ、南米。
南米はチリ、ペルー、ボリビアだけだけど。ボリビアではグループ展も出来て新聞に載ったりして樂しかった!


ジェット☆ダイスケ
それスゴイ!!!
ところで、行った国のなかで、特に作風に影響を受けた出来事なんかあったらお聞きしたいです。


蟻川亜子
勿論、色彩とかはインド・ネパールだけど。ニュー・メキシコでドローイング(ヌードの)を好きなだけ描けたのは大きかった。ヌードは多分死ぬまで描き続けると思う。


ジェット☆ダイスケ
そういえばヌード多い印象がありますね。今回の個展でのモデルはご自身かな?と思ったんですけど。脚を中心に下半身ばっかりなんですよね。この理由も知りたいです。


蟻川亜子
あんな線細くないです、あたしの脚は(笑)
元々あたしの絵はシンプルさってものが欠けてた、デザイン性がなかった、と反省して人体-特にモデルさん達の脚が綺麗だったから-そういう意味も込めて。基本的にあたしの表現はコンプレックスの裏返しだから、モデルさんというフィルターを通して自分自身の理想像を描いてるっていうのはあるかな。


ジェット☆ダイスケ
なるほど、デザイン性と言われてみれば、どの絵もレタリング的な印象でした。


蟻川亜子
ん〜此れはあまり念頭に置きたくないんだけれど、親父の所為で、絵画の中にもデザイン性を探すように心掛けちゃうっていうのはあるかも。レタリング的に見えたのは、殆どが一本線で形成された形だからじゃないかと。一応バランス見ながら感性で描いてる訳だから、其の線が今回は多少なりとも上手く纏まったんだと。


ジェット☆ダイスケ
そういう纏まりという意味においては、ある種デジタルな感じさえあったんですよ。以前に縁縁であった個展で、イラストレータで書いたのあったじゃないですか。あれと同じ作家が描いてるっていうのが分かるような気がしました。


蟻川亜子
イラストレーターも殆ど技術を知らないでやったから同じペンツールでとしか使えてなかったのかも知れないな。


ジェット☆ダイスケ
技術を知らないっていうプリミティヴさって重要だと思うんですよね。ある種、どこかドキュメンタリーでもあるというか。技術に傾倒しちゃってる人がたくさんいるから。なにかツールに踊らされてる人が多いような。


蟻川亜子
ハイテク過ぎるんじゃないかな・・・確かに多摩美行くんだって美術の予備校とか行ったけど、技術ばかりの人は何処も受からなかったり(苦笑


ジェット☆ダイスケ
ですよね(笑)
でも、デザイナーって基本的には技術屋だと僕は思うんですよ。


蟻川亜子
うんデザインはクライアントあってこそのナンボだから。ある程度の技術否技術持ってる方が強みかも知れないよね。だけどセンス悪かったら無だから。


ジェット☆ダイスケ
(笑)で、僕自身は、じつは亜子ちゃんの姿勢に影響されて、この6月から肩書きがクリエイターとかデザイナーじゃなくてアーティストなんです(笑)どうもデザイナーという自負があると、デザイナー然としてしまうんですよ。


蟻川亜子
あはは(笑)あたしは親父に「アーティストなんて語れないだろう!!!」と罵声を浴びせられてから肩書きナシ名刺になってしまいました(笑)。


ジェット☆ダイスケ
僕、会社辞めてフリーになった最大の理由は、仕事よりも自分の作品作りに注力したいから。ということなんですが、いつの間にかデザイナーであるという自負が、違う方向に引っ張っていっちゃって、気付いたら会社に勤めてる状態とあまり変わらない。いつまでも自分の作品作る余裕ができないという悪循環(笑)


蟻川亜子
う〜ん(苦笑)


ジェット☆ダイスケ
なので、アーティストというのは、もう亜子ちゃんの姿勢そのものの真似ですからね(笑)


蟻川亜子
あたしは「何でも出来る・やれちゃう」人って皆アーティストだって思うんですけどね(親父に怒られそうダケド・笑)。それで逆説的に言えばあたしみたいに何も出来ない人も「アーティスト」でいいと思うんだけど。浮浪者さんとかだってダンボールの家設計してるんだし極端な話ね。あたし作って住んでみたい(笑)


ジェット☆ダイスケ
でも、住居確保っていうニーズから生まれたものなんですよね、ダンボールハウスは。
亜子ちゃんの絵はどこから湧いて来るモチベーションによるものなんですか?


蟻川亜子
勿論ニーズがあってこそなんだけど、作り手だってさ表現せんとやってけん=生きていけんから作るんでしょ。だからニーズに変わりないんじゃないかな。あと、さっきも言ったけどコンプレックスね。物心付いた頃からのコンプレックスの塊。


ジェット☆ダイスケ
何のコンプレックスが特に強いですか?


蟻川亜子
笑われるけど外見(笑)


ジェット☆ダイスケ
でも、それネタにしたりするじゃないですか(笑)


蟻川亜子
だから人を描くんじゃないかなー。ネタにしないとやってけない程のコンプレックスだからね(笑)醜形恐怖とかもんのすごいよ。素手で自分の顔写ってるの割るし(笑)あ、此れもネタになる(笑)?


ジェット☆ダイスケ
ネタにすると昇華されちゃうから、実はモチベーションにならないかなと思います。僕なんかも「今くるよ」の真似したりとか、デブをネタにし始めてもう7年目くらいなんですが「太ってからの方がおもろいやろ?」とか言い出して、もう痩せる理由を自分で否定しちゃうわけですよね(笑)


蟻川亜子
そーなっちゃうなぁ(笑)


ジェット☆ダイスケ
裏返しでナルシストというか。僕もね、やっぱコンプレックス強いほうですよ。芸術系の人間はそういうとこありますよね。


蟻川亜子
あ〜分かる。皆多かれ少なかれ持ってると思う。


ジェット☆ダイスケ
すごく面白いのがですね、マイミクのなかにすごい美人がいるんですよ。この方、一度お会いしたんですが、やっぱりすごい美人なんですよ。自分でもそのことはちゃんと把握してるんですけど、でもやっぱり「美人だね」とか言われるとすごく嬉しいらしい。それは、やっぱり容姿にコンプレックスがあるから、という事らしいんですよ<本人談


蟻川亜子
羨ましい(笑)不思議なんだよね、美人でも美人じゃなくても、女性は外見にコンプレックスを抱いてしまう。


ジェット☆ダイスケ
あ、そういうものなんだ?
じゃあどんどん褒めたほうがいいね(笑)


蟻川亜子
ん〜自分で納得してナルシストも最近の若い子には増えてるみたいだけど(笑)


ジェット☆ダイスケ
ナルシシズムって、出口が無いのが非常につらくて、それを無理矢理アウトプットするタイプのアートっていうのかな、そういうのって亜子ちゃん自身で自分の作品中に感じたりします?


蟻川亜子
うんあたしの作るモノはまさあしくそうかも。コンプレックス通り越してナルシシズム・・・結局作ってる人間は所詮ある程度ナルシシズム持ってないと、出口見付からなくて自殺選ぶしかないでしょう。


ジェット☆ダイスケ
そうそう、そうなんですよ!
で、たまたま今、机の上にマリリンマンソンのジャケが置いてあるんですが、僕、悪魔教崇拝とかでもないのに、なんで好きなんかな?と。ただのブサイクなオッサンが非常にナルシストだという点で共感してんのかな?とか(笑)


蟻川亜子
イヤァ彼らの作る音楽ってナルシシズム通り越しちゃってる。オーヴァーに言えばもう横尾忠則みたいな世界っちゅうか(笑)


ジェット☆ダイスケ
横尾忠則もちだすか(笑)
むかし横尾忠則の個展観に行ったときに、ある絵の前で鳥肌がたって、神がかり的な気持ちになったことがあるんですよ。もうね、感情とか通りこして、脳内に何かズバっと入って来た感覚でしたよ。そういうの与えてみたいですよね。電撃みたいなの。


蟻川亜子
勿論!作り手としては、モノを見て貰って其れ位の感情を持って欲しいよね。
やっぱり一人で作って誰にも評価されないでマスターベーションなのならやらない方がいい。


ジェット☆ダイスケ
ですね。自戒もこめて(笑)
そういう意味でも、亜子ちゃんが精力的に個展するのはスゴイなぁと思いますよ


蟻川亜子
う〜んタイミングかな?あたし自身もこんな激しいスパンでやるなんて今年の初めになんて考えてなかったから(笑)


ジェット☆ダイスケ
きっと今そういう時期なんですね。これからどういう作品を作りたいとか、そういう希望や予定はあります?


蟻川亜子
しばらくキャンバスから離れてたから、キャンバスとかダンボールとか、其の侭じゃまっすぐな線を描けない素材を使いたいかな。あと、来年は本当にNYにプレゼン行きたいからもっと前の段階の時(一番最初の個展の時のやうに初心に帰って)みたく、Japanescなものを入れたいな。
そういえば、同じギャラリーで親父も個展やってあたしもやって「親子でこんなに違うのか!!!」って言われました(笑)あたしにはHATCH POTCHは作れない(笑)


ジェット☆ダイスケ
アハハ(笑)HATCH POTCHはスゴすぎですもんね。お父さんリスペクトです。
今日はお忙しいところ有り難うございました。



蟻川亜子
表参道「MAio-108」にて個展開催中
会期:2004年11月10日〜12月5日(12月6日まで延長の可能性有り)
会場:MAio-108 http://www.maio108.com




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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2004年11月22日 01:22

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