Google Earthがテロリストに悪用されるという懸念
そういう話になるんじゃないかなとは思ってたんですよね
Google社の提供する衛星写真サービスが、ミサイルを持ったテロリスト達にターゲットの衛星写真を提供してしまっているのでは?という懸念が各国政府に広まっているようです。日本も例に漏れず、皇居の敷地内が手にとるように見えております。自衛隊基地も然り。
Hot wired:インド大統領、『グーグル・アース』の衛星画像に懸念表明
グーグル社の広報担当者は、このソフトウェアが使用している情報はすでに一般の情報源から入手可能だし、表示される画像はおよそ1〜2年前のもので、リアルタイムで表示されているわけではないと主張した
無敵の帝国アメリカにとっては、衛星写真を晒すくらいどうって事ないんでしょうが、無敵でない国にとっては充分脅威ですよ。確かに、他の一般情報源からも入手できますが、容易に閲覧できるよう敷居を下げたのはGoogleです。
しかし、実際のところ大規模なミサイル攻撃テロでなくて、近距離からの迫撃砲レベルのものに有効ではないでしょうか。
敷地内になんとか打ち込めれば成功だった攻撃が、確実に建造物に命中させるという方向に進歩するかもしれません。樹木などの障害物は地図では分かりませんが、Google Earthの衛星写真では一目瞭然ですよね。1〜2年前の写真だったとしても、巨大な建物が毎年大きく移動しているわけではありませんし、樹木は根を下ろした場所で一生を終えますし、さほど変わりはありません。
政情不安などを抱える国々ではGoogle Earthは厄介なツールでしょうね。なんでもアメリカの常識で押し付けられては困りますよね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年10月17日 18:21