「ファンタスティック・フォー」vs「Mr.インクレディブル」
吹替え版の敵役はぜひ名古屋弁でやってもらいたいということだ。
「eiga.com:「Mr.インクレディブル」のおかげで作り直しとなる映画」より
肉体がゴムのように伸縮するミスター・ファンタスティックについては、製作費を抑えるために、活躍の場面を少なくしていたという。しかし、「Mr.インクレディブル」では、同種の伸縮能力を持つインクレディブル夫人がその能力をふんだんに使って観客を魅了してしまっているため、「ファンタスティック・フォー」の製作陣も、ゴム人間ミスター・ファンタスティックの見せ場を作る必要があると判断した
ということらしい。
でも、日本語吹替えのアニメ版である「宇宙忍者ゴームズ」しか知らない僕からすると、あの作品の魅力は人物像と台詞まわしにある。ゴームズ、スージーの冷静さと、ガンロックや敵の悪者によるおバカっぷりの対比が面白いのだ。特に敵に関してはどれも方言キツすぎて、それだけで笑いが起きる。悪魔将軍の名古屋弁が特に好きだ。これは吹替版特有のものなのだろうが、スタートレック同様に、この手の作品はちゃんと昔の吹替版のノリを踏襲して欲しいと思う。
吹替えによって面白作品に生まれ変わった例としては、トランスフォーマー・ビーストウォーズ・メタルスが記憶に新しいところだ。元のつまらなさを、無理やり声優の掛け合い漫才でお笑い番組に仕立て上げている。「ファンタスティック・フォー」こと「宇宙忍者ゴームズ」に限らず、ハンナ・バーベラ作品のカートゥーンは一様にそうかもしれない。「大魔王シャザーン」にしても「ワニのワォーリー」にしても、吹き替えた声優の魅力が際立っている。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年1月 6日 00:43