デジタル時代の相田みつを 〜hiro.アイコンクリエイター〜
「きっと君も来ない」とか「とおい想い出も甘さ控え目」とか「方向オンチはいつも長旅」など、素敵なドット絵をたくさん連発している作家がいる。アイコンクリエイターのhiro.さんだ。
●FAQ@hiro : 伝説のアイコンサイトを目指して…
去年の夏、「新しもの好き」の早川さんご家族と、ウチの家族と、hiro.さんというよく分からないメンバーで宴会をした(笑)その当時の印象では、クリエイターとしてのhiro.さんには色々な雑念や迷いがあったと思う。その後、ナイーヴさや憂鬱を吐露し尽くした末に、はっちゃけたように始まったのが「ドット絵だもの」という一連のシリーズ。タイトル通り、相田みつをを思わせるような言葉とセットになったアイコン画集だ。
彼のブログの「ドット絵道。」というエントリーにこんな言葉がある。
点の集まりでしか 伝えられない事がある。
1024ピクセルの原稿用紙に 思いを乗せて。
とても職人気質な言葉ですごく好きだ。1024ピクセルというのは、アイコン標準サイズである32×32ピクセルのこと。最大1024個という限られた点の範囲内で表現するというアプローチには、俳句や短歌の様式に通じるものを感じずにはいられない。彼のmixi日記では、ブログに先駆けて最新の作品がアップされている。一読の価値アリだ。
僕もドット画を取り入れた作品を作るのはとても好きなのだが、僕が「ドット画」というのに対して、hiro.さんの場合は一貫して、自身の作品を「ドット絵」と呼んでいる。この辺のニュアンスの差からも、彼が絵描きとしてアイコン製作に向き合っているのがよく分かる。
現在の作品を見る限り、とても脂がのってる感じがする。今年もっとも注目したいクリエイターだ。
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年1月 7日 06:45