クリンゴン人の額の隆起の有無に関する考察
カーク船長のTV版 宇宙大作戦(TOS)では、クリンゴン人の額は人間と同じように平滑だった。しかし映画版では山脈のような隆起が付け加えられ、以降のTVシリーズである新スタートレック(TNG)、ディープスペースナイン(DS9)、ヴォイジャー(VGR)でもそれが一般的になった。これは単に特殊メイク技術や制作費の問題としてとらえて、見なかった事にできる問題だった。
しかし、DS9のエピソード「伝説の時空へ」(小説版:トリブルでトラブル)にて、クルーがこれについて言及してしまうところから、スタートレックの物語の世界でも認知されている問題になってしまった。
一部では、DNAレベルでの民族強制進化などの説が囁かれ、そういう事にしてお茶を濁そうとするのが一般的だったが、これを否定してしまうような事件が起こった。
TOSの前世紀を描く新シリーズ「エンタープライズ(ENT)」の第一話にて、額の隆起したクリンゴン人が登場してしまったのだ。これを時系列に並べると
●22世紀(ENT)・・・隆起有り
●23世紀(TOS)・・・隆起無し
●24世紀(TNG)・・・隆起有りに戻る
ということになる。遺伝子操作で額の隆起を作ったとか、進化したという説は、ここで木っ端微塵に砕かれたように見えた。しかし、startrek.comに「Klingon Discrepancy Theories: Where Did the Ridges Go?」というコラムがあり、これによると、
●迅速な進化説(The Quick-Evolution Theory)
●生体工学で作られたエージェント説(The Bioengineered Agent Theory)
●外科手術説(The Surgical Alteration Theory)
●複数民族ハイブリッド説(The Hybrid Theory)
●ファッション、化粧品説(The Cosmetic Fashion Theory)
などが挙げられている。
どれもかなり苦し紛れなのだが、隆起を失ったTOSの時代について、なんとなくそれらしく説明をつけている。他にもQがイタズラをしたという説などもあり面白い。
さて、こんな記事もある
「Production Report: Klingon Discrepancy Addressed in "Affliction"」
Then there was "Trials and Tribble-ations," where the crew went back in time to Station K-7, looked around and said, "Those are Klingons??" They turned to bumpy-headed Worf for an explanation, and he would only say it's a long story and "We do not discuss it with outsiders."
Well, rest assured the writers have taken all that into account and have come up with a scenario consistent with all those elements. We won't give it away here, of course, but we will say that it ties very neatly into other aspects of Trek history.
あんまし英語が得意じゃないのであれなんだが、つまりこの問題に決着をつけるエピソードを考えついたということか?なんだか期待大だ。しかし新シーズンが日本で放映されないのがアレなんだが・・・
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年1月 9日 08:07