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放送と通信の融合について

IT企業はコンテンツを作るべきだと思う。



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毎度良いこと書いてるF's Garageの「なぜFCSはFMSという名前になったのか?」を読んで、昨日から思っていたことなどをつらつらと書いてみようと思います。

近頃よく「放送と通信」というキーワードを目にしますが、この二つは同列にとらえて論じるものではないです。「放送業界とIT業界」とでも言い換えればその理由が分かるかと思います。どちらにも配信(流通)の機能はありますが、それに加えて放送業界ではコンテンツ(番組)制作の機能も内包しています。そして、その「制作」の方が核となる機能です。

ECと同じやり方を映像配信に適用しようとしても反発があるのは当然ですよね。放送というのは単に映像を電波に乗せる仕事ではなくて、見せるべきものがあるからこそ電波を飛ばしてるわけです。

もすごく引いた目で見ると、IT業界なんてここに至るまで、通信インフラの整備とインデクシングの技術開発しかやってないんですよ。そこで流通するモノについては常に第三者に頼りっ放し。

「皿があるからケーキくれよ」というのが楽天やlivedoorのやり方ですね。本来なら「ケーキやるから皿出せよ」となるべきではないかと思います。が、あまりにもたもたしてケーキをくれないので、力ずくで奪おうとしたというところでしょう。

だったら自分でケーキ焼けよ!というのが端から見た感想です。

そのへんをよく理解していたのがスティーブ・ジョブズですよね。AppleというブランドにNeXTのOSを持ち込みiTMSというインフラを整えた上でPIXARの映画を配信する。そこまでやってこそ賞賛も賛同も得られるというもの。

「うちもiTMSみたいなこと出来るからコンテンツはお前が出せ!」っていうのはちょっと違いますよね。運送会社だって荷物と一緒に「まごころ」も届けるという触れ込みなのに、お前らは人のものただ横流しするだけかよ!って。

で、F's Garageでヘテムルの話が出てきたのでついでに書いておくと、家入さんの頭の中ではたぶんオモコロも同格ではないかと思います。

そういえば家入さんが「ペパボといっしょに映画つくるんですよね!?ね?」とコトノハに書いてて、以前一緒に映画作ろうと話したのを思い出したのですが、これからのIT企業はそういう方向を伸ばしていかないとまずいでしょうね。演劇も映画もテレビもそれぞれに適したコンテンツを作り上げてきたわけですから、インターネットもそのようにあるべきではないかと感じます。

今月号の「INTERNET magazine」誌にて、Web 2.0エバンジェリストのティム・オライリー氏へのインタビューが載ってます。そのなかで、IT企業による放送局の買収劇に対して以下のように意見を述べています。

もし私がインターネット会社だったら買わないでしょう。既存メディア会社がインターネット会社を買収する方が、ずっと合点がいく

まったくその通りだと思います。
現在のIT企業のほとんどは、コンテンツ配信の一形態を提供しているに過ぎないのですからね。ケーキよりも皿のほうに価値があると考えてしまうのは、勝ち組ならではの驕りではないでしょうか。まずは「所有」する事と、自ら「作る」事との違いを理解したほうが良いでしょう。意識、精神面での違いをね。

僕は喫茶店等でチーズケーキかショートケーキのどちらを選ぶかで迷うことはありますが、ケーキを差し置いて皿が選択肢になったことは無いです。ただし、盛り付けも含めて皿も評価対象になることはありますね。それもケーキあってこそですけど。

【関連記事】
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追記@05.12.19
切込隊長BLOGにて同様に”放送と通信の融合”じゃなくて”放送業界が通信技術を利用”だってばよというエントリーが書かれていたので、ご紹介しておきます。

”放送と通信の融合”なんてものは通信業界&ベンチャーバブルに向けた市場プロパガンダじゃねえのという話であり、放送業界に滞留しているユーザーを通信経由で現金化するソリューションと考えるのが妥当だ

まったくその通り。



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年12月 5日 09:03

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