量子論(量子力学)を簡単に解説、ニュートン7月号
古典SFではブラックホールや光速移動での浦島効果など、相対性理論を扱ったものが多かったように思います。
しかし近年のスタートレック シリーズのようにワープ航法が当たり前の世界を描くとなると、より面白くなってくるのは浦島効果より、むしろ「量子論(量子力学)」の方ですね。
量子論とは、相対性理論と並ぶ現代物理学の礎となった理論です。相対性理論に比べて一般の認知度があまりにも低いように感じますが、コンピュータだのインターネットだのという時代にはこちらの方が重要に思います。
さて、Newton(ニュートン)誌7月号の特集では、量子論を誰でも理解できるレベルで解説しています。
本当に誰でも理解できるよう、読者モニターと共に編集した、78ページにも及ぶ大特集。「状態の共存」、「シュレーディンガーのネコ」、アインシュタインが猛反発した「コペンハーゲン解釈」などなど、不思議な事例がたくさん。
アインシュタインの猛反発には、「月は誰が見ていなくてもやはりそこにある」と述べたのが有名な逸話として知られていますね。しかしながら不確定性原理や量子テレポーテーションがあってこそ、スタートレックの「転送」も可能になるというもの。
科学への興味や、知的好奇心を刺激されたい方はもちろん、SF好きも読んでおくべきではないかと思いますよ。
Newton (ニュートン) 2006年 07月号
ちなみに、解りやすい相対性理論の解説については、ニュートン別冊として昨年刊行されています。
みるみる理解できる相対性理論 — Newton別冊 -
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年5月28日 21:01