涼宮ハルヒとミナミの帝王
竹内力の「ミナミの帝王」シリーズは基本的にVシネマなのですが、ときおり「劇場版」というものがあるんです。
しかし、他の映画のように大々的に告知してるように思えませんし、実際に映画館で上映してるという話もあまり耳に入って来ません。
なぜ?と思っていたら、その方面に明るい友人が教えてくれました。
劇場版といっても、ミニシアターの単館モーニングショーで一週間まわす程度のものが山ほどあるのだと。そして、その「劇場版」という箔がつくことで、レンタルに卸す際の本数や、店内での陳列まで変わってくるのだと。Vシネマなんてレンタルしか販路がないようなものだから、ときおり劇場版なるものを作ってレンタル店にアピールするようです。
さて、ここで「涼宮ハルヒの憂鬱」とYou Tubeにまつわる名エントリー『[mi]みたいもん!!: 涼宮ハルヒが起こしたYouTubeの憂鬱、ネットマーケティングの大成功例。』から引用
最近のアニメにおいてテレビ放送というのは最大の戦場ではありません。むしろ、テレビはパブの場と割り切って、DVDのセールスのために利用するという状況になっています。
『テレビはパブの場と割り切って』というのは、先の「ミナミの帝王」の件と非常に似通っています。
そうか!テレビは既に映画館と化していたのか
じつは「涼宮ハルヒの憂鬱」本放送はYou Tubeで行われていて、地上波テレビでの放送というのは箔付けでしかないわけですね。
DVD発売時に単なるOVAになってしまわないための保険とでもいう感じ?
実際そんな理由でテレビ放映されるものなんてないわけですが、位置づけが完全にそうなってますね。
私事ですが、いま人生最大級のテレビの無い時期を過ごしてます。テレビを見ないのではなくて、月単位で「家にテレビが無い」という状況は初めてです。
厳密には無いわけではなくて、故障中のものは鎮座してるのですが、。リサイクル法絡みで金とられるのが嫌で捨ててないだけ。これを修理するつもりも買い替えるつもりも全く無いです。そんな気が起こらない
既に使い古された言い回しですが、ネットがあるので(動画や音楽に限らず)エンタメにもニュースにも困らないんですよ。
映画館に行かなくても平気なように、テレビも不要になってしまったのです。
(※現状、テレビかぶれの代理店の人には別の話題を用意しておく必要アリ)
わざわざ深夜の決められた時間にテレビにかじりつかなくても、Gyaoや動画共有サービスで観ればいいという風になってきてる。どうせ半年も経てばDVD化されるので映画館に行かなくてもいいという理由とほぼ同じ。
去年の今頃は、ハードディスクレコーダーでのCMスキップがもたらす影響について真剣に論じていたような気がしますが、いつのまにかそんな小さなことは吹っ飛んでしまったのですね。
いやぁ、涼宮ハルヒはすばらしい。こうして事例を作ってしまえば、もはや躊躇することなくあの人達もネットでやれるわけで、僕みたいな機械音痴人間はHDレコーダーだのロケーションフリーだの要らずにパソコンさえあればいいんですもんね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年5月30日 01:30
» 「涼宮ハルヒの憂鬱」の分析バズ from SW's memo / 渡辺聡事務所
CNETで書いたりしてたらあちこちに飛び火してたり、いしたにさんの秀逸なまとめが結構な量ブックマークされてたりしますが。バスっております。 でも要してしま… [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年5月30日 12:20