フォトショップが無償ウェブアプリになる
人気グラフィックソフト「Photoshop」の一番の問題といえば、バージョンを重ねるごとに肥大化していくという点ですね。
古くからDTPの定番として完成されたアプリでしたから、バージョン5.5あたりから新機能についてワクテカで話す人もいなくなり、むしろ「もう新機能なんか要らねえー」という代物になっているわけです。
当時は、対マクロメディア的なこともあり、Photoshopが次第にウェブ制作向きにシフトしていくのですが、一方でDTVとかDTPとかの部分も体裁を保ちつつなので、今ではごくごく一部の人を除いては全く必要のない機能というのがてんこ盛りになっています。
それとは別に派生したものとして、機能限定版「Photoshop LE」からの流れで「Photoshop Elements」なる廉価版もあります。実は大半のユーザーにとってはこれで必要十分。にも関わらずこれもバージョンアップを重ねて肥大化しつつあるという状態。
さて、そのPhotoshop Elementsのさらに下位に属するというのが、先日発表されたウェブアプリ版のPhotoshopです。
▼アドビ、「Photoshop」をウェブアプリ化へ--無償版として提供予定
フォトレタッチだけで食っている人なんてどれほどもいませんし、むしろ個人ブログのロゴを簡単に出力できるほうが求められているわけで、無償でそういう機能だけを提供してくれるのであれば非常に嬉しいですね。
また、ウェブアプリということはモバイル向きでもあるということで、ブログやポッドキャストなどユビキタスな発信環境の構築にも大きく影響すると思います。
しかしまあ気になるのはビジネスモデルが広告だという点です。おまえもか!!と思ってしまいますね。無償ウェブアプリの広告ビジネス右ならえはウンザリです。
「あ、うちも広告媒体になるのね?」という気付きの時代ならではですね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2007年3月 3日 12:30