ジェットカットを用いた動画の編集方法が放送されました
Blog TVさんにて、ジェットカットを用いた動画編集方法が放送されました。
iMacとXactiでつくるビデオブログっていうか、QuickTimeで動画を編集しているさまですね。
オンエアでも語っているように、ジェットカットの基本は間引くことにあります。ついつい沢山撮ってしまうビデオ素材ではありますが、それを豪快に間引くんです。
その際に気を付けたいのは、本筋がブレないようにすること。撮影してるとあれこれ面白イベントが発生しますが、本筋一本だけ通すことを大切にしてます。ブレて伝わらなくなるなら編集しないほうが楽ですからね。
要は、二番目以降に大切なことは切り捨てるんです。残すのは一番だけ。そのくらいシンプルじゃないと本質が伝わらない。
そのためにも自分に課しているのが1本あたり90秒前後という尺の制限。これなら余計なものを挟む余地が少なく、そして飽きる前に見終えることも出来ます。
そしてもうひとつジェットカットの特徴ですが、実は動画編集の技法でありつつ、そうではありません。
本質は音声を中心にした編集なのです。映像はただの補足情報。これはアサカワズ君のような音の専門家には一瞬で見破られてしまいました。
考えてもみてください、映像で何でも伝わるならテレビ番組にMCなんて不要です。アナウンサーがニュース映像に合わせて原稿を読む必要もないはずです。しかし実情はそうではないんですよね。
映像面での芸術性の高さが求められる映画やビデオアートならまだしも、日々の情報番組などは音声でドライヴしたほうがずっと楽だということです。
そもそもジェットカットはビデオブログ向けに、日々の配信を楽にこなすべくQuickTime Proだけで完結できるよう考案した編集技法です。
音声がなくてもテロップを挿入してやればいい、あとからNaやBGMなどをいれればいい、そういう考え方もあります。しかしFinal CutやPremiereなどのリッチなビデオ編集ソフトでそれをやる暇があったら、QuickTime Proでもう一本編集できてしまいます。
また、凝った編集で誤摩化さなければならない素材というのは、そもそも人に見せるほど面白いものでもないという点は忘れてはなりませんね。よく能のない監督が現場で「これ編集でなんとかなる?」と口走りますが、その轍は踏まないことが肝心です。面白くないものをなんとかするよりも、配信せずに丸ごと捨ててしまったほうが楽です。
「楽」という言葉を何度も書いてしまいましたが、つまりは「楽」にやろうというのがジェットカットなのですね。「楽」に出来そうだなと思った方は、ぜひ試してみて下さいね。
そして追記(2008.01.31):
動画人JAPANでのプレゼンを、たつをさんがまとめてくれたので、ここに貼っておきます。
オマケ:神田さんの後ろでちゃっかり見切れている僕
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2007年6月 3日 01:37