GarageBand '08
結論から言えば、GarageBand '08 は間違いなく「買い」です。
前回のアップグレードはPodcastやiChat連携など音楽ユーザー以外に訴求したものでしたが、今回は再び音楽を作るためのツールとしてGarageBandが帰って来たのだと強く感じました。
ただし、今回の目玉機能とされる Magic GarageBand だけは不満の残る出来かも
Appleのサイトなどではいかにも自動伴奏できそうに説明されているけども、スタイルごとに生成される伴奏は固定されていて自由に曲が作れるのではなく、作曲という作業には程遠いですね。
しかし!
マルチテイクレコーディング、テンポやエフェクトのオートメーション、ビジュアルEQ、でもって24bit対応、トラックごとのエフェクト数が最大4つに増加ということで、こりゃもうLogic Proの出番なんてほとんど無いんじゃないかと思うくらい進化してしまっていますね。実際ここのところ僕はマスタリングエフェクトにしかLogic Pro使ってませんでしたし。
[画像:オートメーション]
そのうえ
アレンジトラックにて、曲中のイントロ、Aメロ、Bメロ、ブリッジ、サビなどといった「部分」ごとにグループ化して、コピーや移動などの編集ができるんです。
例えばAメロをコピーして2回繰り返すとか、ブリッジを移動して間に挿入するとか。
[画像:アレンジトラック]
懐かしのスタイルシーケンサーYAMAHA QYシリーズでいえば、複数フレーズから構成されたパターンをもとに曲を作るような感じですね。
これまでApple Loopsという単位でしか出来なかったことが、全パートひっくるめて出来てしまいます。オートメーションの値も自動的にコピー!!
ここまで来たら、あとはコード進行さえ加えられたら、本当にスタイルシーケンサーとしても最強コストパフォーマンスになるかと思いますね。今でも名機ヤマハQY700の代替を求めている人はいますから、ぜひ次のバージョンではコード進行トラックなども付けて頂けると有り難いです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2007年8月11日 12:19