世界で最も聴かれている曲はApple Loopsのジングルではないだろうか
MacユーザーだというのにGarageBandを触ったことすらないという奇特な方もたまにいらっしゃいますが、Macを買う大きなメリットのひとつはこの世界一使いやすいDAWと自由に使えるフリー音楽素材「Apple Loops」がプリインストールされていることだと思います。
UNIXベースだとかアイコンがカワイイとか、そんなギークや非ギークの台詞はどうでもいいです、Macは楽器です。もういちど言いますMacは楽器です。
▼世界で最も使われている楽器はMacBookだった
そんなわけで2004年のリリース以降、瞬く間にあらゆるシチュエーションでGarageBandを使用して作ったであろう音楽を耳にするようになりました。2006年リリースの GarageBand 3 からは主にポッドキャスト用としてジングルとSEがいくつか収録されて、もはやループを組み合わせたり音色をいじる必要すらなくなり、テレビ、ラジオ、イベントそして街の至るところで便利に使われております。
非GarageBandユーザーが損してると感じるのはそこで、実はこの曲はApple Loopsなんだよなぁとニンマリしているのを共有できないところですね。
で、最初はそういうの単に「残念だな」と感じていただけだったんですけども、先週はそれこそ一日のうちに様々な機会でApple LoopsのジングルやらSEやらを耳にすることがありまして、もうこれは単なるフリー音源素材の域を超えてある意味スタンダードナンバー化しているなと感じた次第であります。
そうなってくると最早コンピュータポップカルチャーの枠ではなくて一般教養なのですよね。「今夜はビート・イット」のイントロのギターリフ弾いてるのは誰だみたいな。
それで例えばデート中なんかに「あ、この曲 Apple Loopsだよね」って女の子に言われて「え、なにそれ?」なんて返事しちゃったら「この人は教養のない人だな」とレッテルを貼られてしまうわけです。
知らない人はまったく知らない、まったく気付いてないと思いますけども、本当にそんな時代が来る予感がとてもするのです。それくらい街にはGarageBandを使った曲があふれてる。そして僕は、あのループやジングルを作った名前も知らないミュージシャン達を尊敬せずにはいられないのです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2008年10月11日 22:56