iPhoneアプリのOcarinaでインターネットは完成した
iPhone App "Ocarina" オカリナを吹ける楽器アプリだが…
これが単なる楽器アプリではないことは、公式ビデオ「SMule: Ocarina for iPhone [Stairway]」のヒッピーぶりを見れば一目瞭然。
情動オルガン(ムードオルガン「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」)としての深夜放送や、2ちゃんねる、mixiなどに浸ったことがあればこの面白さはすぐ理解できる。「MyMiniCityこそがUGCの最終形態」と感じつつも、圧倒的な何かが足りなかった理由もこれで分かった。
かのティモシー・リアリーから脈々と続くニュータイプ理論や人類補完計画までをも呑み込んだ素晴らしさ。
とにかくここ十数年のインターネットの締めくくりとして、そして次へのスタートとして最も相応しいのが「Ocarina」だろう。
既に「Sonic Lighter」なるライターアプリでも同様の仕掛けはあるそうだが、気持ちよさは断然この「Ocarina」が上だろう。音楽のような感情に影響しやすい媒体は、より情動オルガン向きだといえる。より気持ちよければ「楽器」ですらなくて良いとも言える。
「Ocarina」にあとは「RJDJ」の要素が入れば、さらにそれがポッドキャスト的な海賊放送のように夜の静寂の道標となってくれれば、不眠症でも独り酒でもその他どんなに長い夜でも楽しめるはずだ。
それにしても「RJDJ」にしろ、本当に世界を変える可能性を持った面白いアプリは、iPod touch互換ではなくiPhone専用アプリとしてリリースされている。単にマイクと3G通信という機能差でとらえてしまえばそれまでだが、インプットとアウトプットの数が質の差に影響してくるのは言うまでもない。
新スター・トレック シーズン5 Vol.2:「超時空惑星カターン」収録
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2008年11月10日 23:37