Googleさんの所業は、潜在的だったものを顕在化してしまうことに尽きます。

「なんかこのサイト面白いよなぁ人気ありそうだなぁ」という程度だったところにページランクという格付けを持ち込んだり、いつのまにか広告キーワードも同様になっていたり。

で、その方向性に則ってストリートビューでは何をするかといえば、Google独自基準で路線価を算出するんでしょうな。

そのうちGoogle Mapsなんか見てるとき、Googleツールバーんとこに「ストリートランク ５」とか表示されるようになるわけですよ。

「うわ、俺んちストリートランク２だってよ。母ちゃん引っ越そうよ」

「ひろし、去年お父さんが亡くなってそんな余裕ないのわかってるだろ」

という具合に、新たな格差を生み出したり差別を助長したりしてしまいます。

また、ストリートランクが低いところへの出店や開発を尻込みする企業が続出、過疎化がさらに進んで、ぬれせんを売るローカル鉄道会社が増えます。

SVO（ストリートビュー最適化）と称してリフォームを勧める建築業者が増加。手抜き工事はスパム扱いとなりストリートランク剥奪。

踊らされるのは住民だけでなく、自治体すらもイメージアップのために無駄に駅前再開発などを多々計画し始め、世界一長い商店街などの報われない企画が全国的に百花繚乱。

そんな感じでしばらくは混乱が続きますが、Google上での不動産広告は花盛りになります。めでたしめでたし。

投稿者 愛場大介（Daisuke AIBA / Jetdaisuke） : 2008年8月 7日 02:56