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R35世代は超ウルトラ8兄弟を黙って観ろ

時空を超えたウルトラマン賛歌。映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」を観てきた



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(以下ネタバレも含みます)
子供だらけの映画館に大人独りで行くのは気がひけたのですが、勇気を出して観に行ってみたらこれが思いのほか名作で泣けました。

大決戦!超ウルトラ8兄弟
公式サイト

前作「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」では神戸が舞台でしたが、今回の映画も同じく港町である横浜が舞台。ちなみに直接の続編ではありませんが、神戸でのシーンも多々含まれているので先に観ておくといいかも。(こないだYouTubeで無料開放してたのはそういう関係かなと納得)

なんといっても、おっさん的に嬉しいのは数々のカメオ出演。メビウスTV放送に登場しなかったウルトラ俳優の方々までもが出てくる出てくる、冒頭の駄菓子屋のシーンで「おっ」と思わせ、あのナレーション名文句までもが復活でやや涙目。そして横浜市長の役には実際の現役市長である中田宏氏ご本人。あと超兄弟たちの彼女、奥さん、娘さんの配役にも注目。

さて今回の主役はV6の長野博演じるダイゴ=ウルトラマンティガ。といっても最初からヒーロー然としているのではなく、ごく普通の(むしろダメな)市役所職員。

長野博については僕と同い年で、中3のときに放送してた金八先生に出演してましたから、一緒に卒業したような意識も少しあり、その彼が我々と同じように時を経て等身大のサラリーマンを演じるというリアリティ、そしてもういちど夢と希望を取り戻すという過程に、我が事のように感情移入してしまいます。

周囲は親子連れの観客ばかりなので、おっさん独りで作品世界に没入してるのはちょっと気恥ずかしかったのですが、でもこれは僕らR35世代に向けられたメッセージなんだと思いました。そう思うしかない内容。見終わる頃には「僕もウルトラマンなんだ」と信じられます。

作品の位置付けとしては、メビウスで昭和シリーズ再定義を果たしたので、今度は平成シリーズの世界観との統合作業なのかと思ってましたら、それとも違いました。そもそもオリジナルではダイゴとアスカで10年ずれてますからね。それにウルトラマン本放送だってR35世代が生まれる前の話だし。だから本作はTVシリーズとはまた違った、全くのパラレルワールドなお話。強いて言えばミライがまだGUYSの制服を着ているので、メビウスTV版のサイドストーリー的な時間かと。

ただ、それが無理なくストーリーに結びつけられているので、なんら違和感を覚えることなく観ることが出来ました。これは富野由悠季だったら直列的な時間軸と宇宙観で黒歴史化処理してしまうところ。でも光の戦士なのでそういうことはしません。夢、希望、勇気、未来、信じる心などを媒介して、複数の時空間をうまくまとめています。

あと、ミライが絡むところはやっぱり天然ボケ要素が入っていて良いですね。「G.I.G.」のくだりとか、ジャック兄さんの呼び方とか最高です。後者はお父さん世代がウケてました。かなりのネタバレになりますが、作品世界のなかで登場人物が「新マン」と「帰マン」を呼称として口にしたのは初めてじゃないでしょうか。ちなみに「帰マン」は「きまん」ではなく「かえりまん」と言ってました。

あと公式設定に絡みそうなところでいうと、平成ウルトラマンが単に「光の国」ではなく「M78星雲」と言ったのも初ではないかと。それから、アイスラッガーが超兄弟たちの光線によって複数に分身するという技も披露。

で、最後の最後のカットにてM78星雲に向かって皆さんがワープしちゃうのですが、これがもう新スタートレックのワープシーンに瓜二つで、そこだけ観ればこれがウルトラシリーズだとは思えないほどのスタートレックっぷり。このあとエンドロールでスタートレックのメインテーマが流れるんじゃないかと思ってしまったほど(笑)

おっさんが泣きそうになるポイントは映画のそこかしこに散りばめられているのですが、昭和シリーズはわりとメビウス本放送で満足してしまっているので、今回はやはり平成三部作にまつわる諸々が感慨深かったです。僕としては、ウルトラマンガイア登場シーンの着地でおなじみの地表爆発をやってくれたこと。これがなきゃガイアじゃないからね!あ、そういえば平成3人のカラーチェンジは無かったな(だよね?)

というわけで標題の通り、おっさんは黙ってこの映画観ろ、特に平成三部作もそこそこ観ていて、メビウスは毎週ワクワクしながら観てたというおっさんなら必ず観るべし。五十嵐隼士のようなルーキーではなくて、長野博やつるの剛士といった同世代たちが、忘れていた自分を取り戻し戦う姿は涙ものだから。

あとね、ウルトラマンは今どきの子供たちのものではなくて、俺たちのものなんだよね。メビウス本編では郷愁っぽさがあっていまひとつハッキリしなかったけど、この映画でちゃんと俺的には線引きできた。俺がウルトラマンなんだ。別所哲也のULTRAMANで俺らおっさんに伝えたかったテーマはこういうことなのかなと。

もう自分的にはクローンウォーズとかポニョとかより断然名作だと思いますし、こういう良い映画を夏休みにドンと据えて上映できない日本の映画配給の仕組みというのは一体どうなっとるのかと嘆きたいです。絶対クレしんに匹敵するねこの映画。

最後にひとつツッコミ。
空自F15戦闘機が怪獣にミサイルを撃ち込むんですが、過去のウルトラ作品のように怪獣災害が存在する世界ならまだしも、今回の舞台は怪獣などはまったく馬鹿げているという世界。なのに怪獣にロックオンできる装備を持っているのはどうなのかなと。

ウルトラヒーローシリーズ2008MOVIE ウルトラマンティガ&ウルトラマンメビウス グリッターバージョン
ウルトラマン
おなじみのソフビ人形ラインナップに、映画を記念したグリッターバージョンがありました。



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2008年9月15日 21:59

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