iPhoneアプリのUstream登場で、近年のWeb動画配信を振り返ってみた
N700系新幹線のプレス向け試乗会に誘っていただいたのが2007年05月のことでした。
当日のバックパックにはMacBookが一台。重量2kgを超えるあのクソ重く忌々しいマシンをかついで、まあたらしい新幹線 N700系に乗りました。
なんのためか?
テレビの夕方のニュースよりも早く映像を配信するためです。新幹線車内を取材してまわり、Xacti DMX-CA6で撮った動画を新幹線車内にてMacBookで編集、そしてWebにアップロードするというミッション。
残念ながら当時はまだ車内にWi-Fiがなく、僕自身もイーモバなどを契約してなかったので、車内ではなく大阪に着いてからの動画公開になってしまいました。それでも十分スピード感があって、やってる自分もスリリングで非常に楽しめました。
だって新大阪駅を降りたときには配信すべき映像はもう出来上がってたわけですからね。
また道中は、ケータイからのモブログも駆使しつつ、考えうる限りの似非リアルタイム最速レポートに挑戦してたように記憶してます。以下のリンク先にそれらの記事がまとめてあります。
▼新幹線N700系 試乗会まとめ
さて、あれからわずか2年半しか経ってないのですが、すっかり状況が一変してしまったということに驚きます。
まずはiPhoneが発売され、のちに3G対応になり、さらには最新のiPhone 3GSというモデルでビデオ撮影が可能になったこと。しかも直接YouTubeへのアップロードが可能に。
そして先日もご紹介したとおり「ReelDirector(リールディレクター)」というiPhoneアプリを使えば、なんとiPhone上でもビデオ編集が出来てしまうのです。作成した動画はもちろんYouTubeへの公開もできます。以下は作成したサンプル
そしてUstreamの公式iPhoneアプリ「Ustream Live Broadcaster」が登場し、動画でライブストリーミングまでもが可能に。
なんと昨夜は鍋二郎(大鍋でラーメン持ち帰り)の道程を生中継するという偉業をもiPhoneひとつで達成できてしまったのです。
しかも告知はブログではなくTwitterにて。思い立ったら即ストリーミング。このスピード感はたまらない。
もし今またN700系新幹線の試乗会のようなことがあれば、ひょっとしたらiPhoneひとつだけ持っていくかもしれません。当時はMacBookとかデジカメとか無線LAN接続サービスを駆使していたことが、iPhone 3GSさえあれば充分に達成できてしまうんですよね。これはスゴイことです。
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▼iPadでも動画編集 ReelDirector(リールディレクター)がiPadに対応
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2009年12月14日 04:30