オーマイニュースって市民メディアだったの?
某所で「オーマイニュース=市民メディア」というような表記を目にしたので、とても違和感をおぼえた次第です。
何故にオーマイニュースが閉鎖するのかと考えたとき、それは市民がメディアを持っていないからだというのが僕の答えとしてあったので。
市民記者とかパブリックジャーナリストとかいう類いのものが解せないのもそこです。
ちょっと前なら面白いことを思い付いても自力で広く告知する手段などありませんでした。そこで人は、がんばって有名人になろうと躍起になったり、または安易な手段として、ジャンプ放送局やバカサイに投稿するハガキを教室の片隅でしこしこと書いていたものです。
それで、正しくはオーマイニュースは「市民参加型メディア」だと思うのですが、これはこれで大変な疑問です。
たとえば新聞雑誌テレビラジオなどであれば、(ミニコミ的な規模を除き)一市民がそこに記者として登用されるのは実質不可能です。
インターネット有名人みたいなひとでも、テレビに出たとか新聞に載ったとか嬉しそうにブログに書くのは、やはりそこに垣根があるからですね。
ところがインターネットでは誰でもさくっとメディアをスタートできる状態にあります。月間数百万PVなどの規模は難しいかもしれないですが、基本的に機会均等と言ってもいいほど参入に際しての敷居は低いものです。そして何らかのかたちで脚光を浴びるまでの労力と投資もかなり低い。
一市民がコンテンツを作ってメディアを持つということがこれほど簡単にできる場所で、なぜオーマイニュースに参加する必要があるのか?
というのが敗因でしょうね。
自分も年単位でブログを続けていますが、規模は小さいながらもそういったコンテンツとメディアをコントロールできるというのは面白いものです。だからこそ書ける、言える、見せられるというものも多々ありまして、逆に雑誌などに寄稿することの魅力は果てしなく暴落中であります。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2009年3月28日 17:37