松尾公也のスター・トレック評は読んでおけ
松尾さんのスター・トレック評が掲載された。
▼+D Style 最新シネマ情報:映画「スター・トレック」、「いいからスポックだけでも見ておけ」 — ITmedia +D Style
これはなんと的をえている記事だろう。試写を観たトレッキーすべての意見を代弁してると思う。
もう彼以外のスポックはありえない。初代スポックのレナード・ニモイはよい後継者に恵まれた。
ウフーラは美人すぎるけどそれはそれでよい。ヒカル・スールーは日本人でないのは残念だが、最初からフェンシングの見せ場があるし、演技に力がある。
ニモイじゃないスポックだってあり得るのだ。いやひょっとして、ニモイがザッカリー・クイントと精神融合を果たしたんではなかろうか。本気でそう思えなくもないスポックぶりだ。もうミスター・スポックはザッカリーの役だ、完全に。
海外のテクノロジー関連の記事を読もうとするときに避けて通れないのがSFテレビ、映画からの引用。特に、スター・トレックに登場するエピソード、フレーズ、テクノロジーがさまざまな形で取り入れられているので、知らないとかなり戸惑うことになる。
これだけは言わせてもらうけど、僕はスターウォーズもスタートレックも好きだが、スターウォーズだけ知っててスタートレック体験がない人というのは、底が浅いんじゃないかという目で見てしまう。
論文からパロディまでスタートレックが引用される場面は様々。影響を受けたものとなると計り知れない数。SF時代のバイブル。古文の授業で扱ってもいいほど。ていうか丸暗記しろ。
ところが日本では(特に関東圏では)なぜか人気が低かった。
近年の映画では、邦題からついに「スタートレック」の文字すら消え去り、副題のほうをメインタイトルにされてしまうという惨憺たる扱い。「ネメシス STX」ってなんだそれ!(STXはスタートレック映画10作目の意)
知識のない某有名訳者がラフォージをサイボーグ扱いするといった、ファンから大ブーイングの間違いもあった。
そりゃ、マニアックなシリーズが何作も何十年も続いていけば、新しい観客の獲得は難しいだろうし、ビジネスとしても先細りになっていくだろうね。大々的に興行しなくなってしまうのも仕方ない。
ところが、今回の映画はひと味ちがう。
なにが違うって、映画会社が本気でプロモーションやってるのだ。なかば迫害される域にすらあった我々ジャパニーズトレッキーにも光明が見えた。
ちゃんとタイトルにも「スター・トレック」の文字が戻ってきた。(旧作との区別か、中黒が入ったけどね)
リ・イマジネーション作品とはいうものの、確かに、そして明らかにこれはスタートレックシリーズの映画。だけどこれまでと違うのは、これが伝説の始まりだということ。
すべての始まり。ここから始まる。
だから旧作からのファンでなくとも、今回の映画から観ればいい。それでもし気に入ったら(いや絶対気に入るハズ)レンタルなどで「スタートレックII カーンの逆襲」でも観ればいい。あ、その前にTOSの(ry
僕はもう試写会で観たけれども、それは字幕版だったので、今度は吹き替え版で観たいと思っている。スタートレックといえば矢島正明、麦人など吹き替え声優の魅力も大きいから、この新しいキャストにはどういう声優があてがわれるのか興味津々。そして矢島正明ではないカーク船長というのはファンとして受け入れられるかどうかも。
とにかく今から5月29日(金)の公開が楽しみで仕方がない。もしこれが大ヒットしなかったら日本おわったと思うこと必至。
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2009年5月27日 02:26