KORG microSAMPLER(コルグ マイクロサンプラー)ざっくり解説動画
私のレビュー動画のなかでは史上最長の尺だと思います。それでも語り尽くせないこの魅力、分かっていただけますでしょうか。
▼KORG microSAMPLER
これまで、KORG microSAMPLER(コルグ マイクロサンプラー)の代表的な機能について、5回シリーズで書いてまいりました。(これらの記事で使用した動画をつないだダイジェスト版が上の動画になります)
#01 AUTO NEXTならボイパを自動でキーに割当て KORG microSAMPLER
#02 iPhoneアプリやDS-10の弱点を補完するmicroSAMPLER
#03 KORG microSAMPLERにて必要な小節だけをシームレスなループパターンとしてサンプリング
#04 microSAMPLERの「キーゲート」録音、そしてエフェクト、シーケンサーの解説
#05 MacにUSB接続してサンプル音声を転送、microSAMPLER Editor/Librarian
各機能の詳細についてはそちらをお読みいただければと思いますが、そもそも何故に5回にも分けたかというと、このmicroSAMPLERという製品については語るべきことが多すぎるんです。なにしろこのmicroKORGを踏襲した形状でありながら、シンセサイザーでもボコーダーでもないという初体験(笑)
ラッキーなことに半日も遊べばほとんどの機能の使い方は身に付きます。サンプラーであることに違いはなく、多少のお作法が違うだけで、単純に言えば録音再生という基本目的しかないわけですからね。
今回、なにか作品をつくるというところまでは腰据えてやってませんが、パソコンとの連携はもっと踏み込んでみると面白いかもしれません。DAWでプリプロからポスプロまでやってるような方は、そのフローのなかでmicroSAMPLERを導入するなど挑戦してみてはいかがでしょうか。
たとえばmicroSAMPLERを録音専用マシンとして利用、そこで得たサンプルをUSBでパソコンに転送してDAWで仕上げる、というワークフローは多いにアリだと思います。オーディオインターフェース不要ですし本体重量1.9kgで単三電池駆動ですから、どこででも作業できますよね。これ一台で済むんですから、パソコン+必要機材を持ち運ぶ煩雑さとは比べ物になりません。単にデモ制作だけでもとても役立ちそう。
さて、上の動画で解説してない点がいくつかあるのでそこらへんを列挙しておきます。
まず、MIDI IN/OUT端子があります。microSAMPLERを音源として利用できるということですね。
それから、リサンプリングという機能がありまして、MTRでいうところのバウンス録音みたいなものと思っていいんでしょうか(まだ試してない)?音声入力からではなく本体で鳴ってる音をサンプリングするということです。
あと、録音したサンプルの開始と終了のポイントは本体でもパソコンでも編集できます。それに加えて、リリースやディケイのパラメータも編集できるので、エフェクトと加えて音作りをする楽しさというのは大きいです。
シンセならそれ自体で音を鳴らしますけど、サンプラーは元の音があってこそですから、iPhoneアプリやDS-10そしてmicroKORG/XLなどを別次元で活かす良い機材ではないかと思います。
筐体デザインからくるツマミ形状なども含め、必ずしもとっつきやすいユーザーインターフェースだとは言い難いのですが、一度馴れてしまうとこれは本当に「使える相棒」です。自分としては現段階で、今年のベストガジェットの1位ですね。ちなみに2位はiPhone 3GSです。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2009年9月24日 07:20