KORG monotron 誕生秘話
KORG本社にて開催された春のブロガーミーティングに行ってまいりました。今回もオモシロ新製品が沢山です。
なかでも注目していたのがmonotron(モノトロン)です。だって実売価格5,000円切ってるんですよ、まだ店頭発売されてなくて予約注文の期間中だというのに。その価格帯と極小てのひらサイズにも関わらず名機「MS-10/20」の流れをくむ・・・というか正統な後継機ともいえるシンセサイザーなのです。
というわけでおなじみコルグの坂巻さんと、monotronを開発した高橋さんのお二人による開発秘話の動画をご覧ください。
なんと高橋さん、コルグに入社したくて自作のシンセを持ち込んだんですね。ボーントゥビーシンセ開発者です。ナチュラルボーンコルグ社員です。そういう熱意のある方がモノ作りをしている会社はいいですね。日本の職人の鑑です。
そこに目をつけた坂巻さんから(?)ノブ4個で5,000円のシンセ作りを命じられたということでしょうか。鍵盤を廃したのは価格とサイズ的な理由からかと思いますが、それでも鍵盤の柄をプリントしたリボンコントローラーを配置というのは、やはりMS-10をイメージしてのことでしょうか?(ちなみに動画中でニンテンドーDSのスタイラスで演奏を試みているのは、スタイロフォン演奏でも有名なkoishistyleさん)
まだコルグさんにはMS-10開発に携わった当時の方々が残ってらして、その新旧シンセ開発者の化学反応によってmonotronは生まれたということです。
それにしても、このサイズでリボンコントローラーとなるとKORG DS-10との棲み分けはどうするのかとも思いましたが、起動して出音一発でこりゃ別物だなというのは分かりました。これはナメてると痛い目にあいますよ。
また、物理的なツマミがあるというのは強力です。当日twitterのほうでは『小さいのに攻撃的でスズメバチみたいな感じだった』と例えてみましたが、まさにそういう感じがします。どこまでも追いかけて刺してきますよ(笑)会場では参加者に実機サンプルを配布されて触れることができたのですが、結局ブロガーミーティングが終わるまでみんなギュインギュイン鳴らしっぱなしでしたからね(笑)
これはヤヴァイ!こんなに面白い音楽ガジェットは久しぶりです。AUXからKAOSSILATORとか他のシンセの音を入力して、フィルターとして遊ぶのもとても良かったです。むしろ僕の購入目的はそこですけどね。先日もご紹介したカオシレータープロとのデモはハンパないです。こりゃ欲しくなるに決まってるわ。
今週末の発売がほんっっっっっっとに待ち遠しい!
▼コルグ モノトロン KORG monotron
▼KORG KAOSSILATOR(コルグ カオシレーター)
【関連記事】
▼KORG KAOSSILATOR PRO(カオシレータープロ)購入してみました
▼KAOSSILATOR PRO(カオシレータープロ)家庭訪問
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年4月20日 06:01