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KORGに見るiPad時代のものづくり

価値転換は価値創造。ハードからソフトへは当り前、ソフトからハードへも縦横無尽に世界観を広げる、モーフィングデバイス時代ならではのKORG(コルグ)の方向性が面白い。



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タッチパッドをなぞるだけの簡単操作で鍵盤が弾けなくとも演奏できる...という前置きすら今や不要なほど知れ渡ったKAOSSILATOR(カオシレーター)。そのヒット作以降おもしろ電子楽器をバンバン連発して波に乗ってるのが、日本が誇る三大電子楽器メーカーのひとつKORG(コルグ)さん。

そのKORGの製品で最近話題のものといえばiELECTRIBEと、monotronのふたつ。

iELECTRIBEは、人気製品ELECTRIBEシリーズ初のiPad App版。
iElectribe

そしてmonotronは超小型ポケットサイズにして名機MS-10直系のシンセサイザー。
KORG monotron

このふたつの共通点わかります?
僕は、どちらもiPhoneやiPadといったモーフィングデバイスの時代ならではの製品だと感じました。iELECTRIBEはまさにiPad用のアプリですから言うまでもなく、monotronの方も今だからこその製品なのだと思います。

なぜならmonotronのサイズはiPhoneとほぼ同等なんです。
KORG monotron

なんだそれだけか!と思ったでしょうけど、これすごく重要です。

以前、向谷実さんが自宅からUstしていたときに、iPhoneの楽器Appは鍵盤などが小さいのでiPadに期待しているというような事を仰ってました。おそらく楽器Appユーザは皆そう思ってることと思います。だからこそKORG初の楽器Appは小さな画面のiPhone用ではなく、より大きな画面で操作しやすいiPad用となったのではないでしょうか?

逆に、iPhone Appが操作しにくいなら...ということでmonotronはiPhoneの画面から飛び出してハードウェア化されたようにも見えます。二次元の絵に描いたツマミではなく凸起ブツとしてツマミが存在するということ、そして皮脂汚れにも強い感圧リボンコントローラーによって、iPhoneと同等サイズながら格段に優れた操作感を実現しています。

どちらも「ちゃんと演奏できる」ということが大前提になっているのですよね。これには楽器メーカーとしての責任感すらも感じます。演奏できない楽器は本末転倒ですもんね。それに比べたら他のAppなどは「iPhone OSならこんなことが出来るよ」というプログラマの遊びの域を脱していないものが少なくないかもしれません。

また、これはすごいカウンターだとも感じます。
Appを起動すればどんな道具にも早変わりするモーフィングデバイスの時代に、あえてmonotronのような単機能のハードウェアを提示してくるわけですから、よほどの覚悟と自信がないとできないと思います。「キミたちのAppもハードウェアにすればいいのに」とApp開発者たちに投げかけたように感じました。

ところで最近では、テノリオン(TENORI-ON)類似のiPhone Appが多々登場していますよね。

某Y社の某さんも仰ってましたが、これらは本家テノリオンを超えるものではないと感じます。実機を使っているユーザの感想としては、iPhone Appのクローンたちは現在のところ足下にも及びません。

にも関わらず、実機を知らない方々が「このAppはイイ」と「実機いらないじゃん」とブログやツイッターに書いてたりもするわけです。似非MacOSでしかなかった昔のWindowsを思い出してしまいます。圧倒的に普及したのは言うまでもなく後者。

正しく自社製品の魅力を伝えるためにも、公式にApp化するというのはもはや避けて通れないようにも思えてきますよね。放っておくとどうせ誰かに勝手にやられてしまうので、だったらやらなくちゃ。

で、いまのところ日本でいえばそういう動きができてるのが(意識してやってるかどうかは別として)KORGさんしかないのかなと。僕としてはSONYが「ウォークマン」をiPhone Appとして販売する日が来るのを心待ちにしています(笑)



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年4月29日 20:14

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