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iPadの重さで「書籍」はないだろう。「電子書籍」以外の名称が必要

見た目のわりに重すぎるiPadには、電子 "書籍" という名称を用いるのは相応しくない。重量感があまりにも紙のそれとは乖離しすぎている。



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どうもしっくり来ないのが電子書籍のこと。
皆さん何をさして「電子書籍」と呼んでいるのかがよく分からない。単にiPadなりiPhoneなりで本が読めるというのなら何も革命的ではなくて、それはすでにアドビやボイジャーなどが十年以上前に実現している。

電子ブック、デジタル書籍、デジタルブック、Eブック とどの呼び名をとっても「本」を想起させる。

しかしどう頑張ってもiPadの重さは「本」ではない。辞書を片手で持ち歩きたい人ならまだしも、文庫本の感覚でiPadの電子書籍を楽しもうと考えているなら少々つらいかもしれない。そういう人たちが実際にiPadを手にとったとき「この重量では本として失格」と落胆する様を見たくない。

それと、電子書籍という呼び方ではどうしても紙媒体でできることの域を出ない気がする。

たとえば音声。
読み上げに限らず、小説のためのサウンドエフェクトであるとか、その本を読むときに相応しいBGMを別途販売することもできる。そういったプレイリストの販売や、本のサウンドトラック事業があってもいい。その延長で動画ももちろん考えられる。

ユーザが組版を選択できる、インタラクティブ要素がある、動く絵本などなど、本は文字と図版の羅列から脱却してこそようやく電子書籍たりえると思う。

その意味ではマーサ・メイヤー「おばあちゃんとぼくと」は完璧だったと思う。以下の動画はそのプレイ画面。

これが二十年近くも前のCD-ROMタイトルなのだから驚きである。ちなみにこの作品を出版したレーベルの名は「リビングブックス」。文字通り名は体を表す。


はい、ここまで先週ブログに下書きして放置してたんですが、その矢先にこんなビデオが登場して、そうそうこれこれと思っていたところです。

HTML5版 スポーツイラストレイテッド誌のデモ。

本を読む、出版する、という概念から再考しなくてはいけませんねこれは。

こうなると二昔前のCD-ROMを思い起こさずにはいられません。iPadでの電子書籍はどう考えてもマルチメディア時代の再来ではないですか。

当時と何か変わった点があるとしたら、これがWebベースで流通するということ。何らかの双方向性を有する可能性があること。

あと、求められれば日刊紙のペースでオーサリング、もしくはそれ以上の早さで更新しなくてはいけないことでしょうか(CD-ROMはさすがにそんな超速ペースでは作ってなかった)。

CD-ROMタイトルの制作をやっていた身としては、こういった新概念での出版の時代が到来することにワクワクしてしまいます。



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年5月25日 00:42

コメント:

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» iPadは「CD-ROM」の再定義に留まるべきではない from [mi]みたいもん!
以前に「時代は再定義」とうっかり書いてしまったわけですが、まさにそうとしか思えな [続きを読む]

トラックバック時刻: 2010年6月 2日 15:30

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