いまヒグラシが羽化し始める時期らしい
東京のどこにいても蝉の声が聞けるようになって、ようやく数日といったところでしょうか。まだ主役であろうミンミンゼミやクマゼミ、アブラゼミの声はそれほど聴くことができてません。
ん?じゃあ今鳴いてる蝉って一体なに?
ぜんぶがそうだとは言えませんが、いま現在の主役はどうやらヒグラシのような気がします。カナカナカナと夕暮れどきに鳴いて悲しませてくれるあいつらです。また別の鳴き方としては、夜の雑木林でシンシンとした奥深さを演出するあの声です。
というのも、先ほど石神井公園に昆虫観察に行って来まして、ヒグラシの鳴き声とかれらの羽化に遭遇したからです。
そこここでこうしてヒグラシが羽化しているのですよ。iPhone 4と懐中電燈だけで撮ってるので画質についてはご容赦あれ。
まったくヒグラシだらけです。それにしてもヒグラシの幼虫ってどうしてこう土っぽいんだろうね。他の蝉だと飴色なのに。
去年セミの羽化を撮影したのは8月に入ってからだったのですが、そのときはヒグラシは珍しい存在でした。しかし7月下旬になろうかという海の日の今日現在ではヒグラシはかなりメジャーな羽化観察対象になっています。
参考リンク:セミの羽化をデジイチで盗撮してみた
で、ヒグラシしかいないのかといえば、そんなこともないようで、アブラゼミの幼虫も二匹見かけました。一匹をおうちに連れて帰って、羽化の観察をしてみました。
しかしうまくいったのはここまでで、このあと滑って落ちてしまいました。
落ちたときは子供とそろって絶句して固まってしまいましたが、さすがに子供もここで親がどう出るかでこの先の人生いろいろとアレなんじゃないかという思いもあり、ここで死なれてたまるかと懸命の救出活動を行いました。
昨年の羽化撮影でも落ちる蝉はよく見ていましたし、案外あのやわらか状態でも生命力は強いと分かっておりました。加えて、蝉の羽化プロセスを撮りまくって知り尽くしてたという経験も役立ちまして、いまうちのベランダでアブラゼミくんはすくすくと羽根を伸ばし中であります。明日の朝には飛び立っていくでしょう。もしくは目覚ましがわりに鳴いてくれるはず(オスだった)。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2010年7月20日 01:27