厳寒のオーロラ観測ツアーはじつはポカポカだった
冬のカナダでの一番の目的はオーロラの観測だったんですけども、11月下旬とはいえホワイトホースは既にマイナス25度を記録するという極寒の環境。そこで撮影なんかしたら僕自身もカメラも死ぬんではないかと大げさに考えておりましたが、それはただの杞憂でした。
当たり前ですけども、
観光ツアーですから寒さをしのぐ準備は万端
今回は二晩にわたり、別々の2社のオーロラ観測ツアーに参加しましたが、2社ともロッジだかバンガローだかの建物があり、暖炉またはキャンプファイアがあり、ソファやチェアでホットチョコレートでも飲んでくつろぎながらのスタイル。
外出るにしてもレンタルの重装備によりまったく寒くない。
日本じゃ見た事もないような長靴とか、とにかく全身を凍傷から守る装備を借りられるので安心。顔(ほっぺた)はちょっと冷たいけどネックウォーマーとか目出し帽で覆えば万全ですね。
で、こちらの写真はガイドさん撮影によるオーロラ撮影中の僕の姿
このテントはカナダ先住民スタイルの住居ティピーです。なかで火を焚いてマシュマロ焼いたりもできますよ。
動画(タイムラプス)撮ってきたのでご覧くださいませ
で、皆さん気になるのは実際にはどう見えるのかという事でしょう?これ案外ちがうのですよ写真や映像なんかとはね。
最初まずは白っぽい薄らした光が空にぼんやり輝きはじめます。下の写真がそうなんですが分かりますかね?ちゃんとキャリブレーションしたモニタじゃないと暗いかも。
大切なのはこれを見逃さずに写真撮ってみること。肉眼では白っぽくても、街灯りであれば赤味が強く出ますし、オーロラであれば緑色が強く出ます。
実際にはこういう写真に写ったものとは全然違っていて、肉眼ならもっと弱い光も見えますので空全体がよりコントラストが低い発光をしてるような、それでいて明るい部分は畜光塗料に濃淡や強弱がついたような印象。そこに赤色の発光もすこし加わります。分かりにくい説明だなw
写真やる方なら分かるかと思いますけども、諸事情によりこれらは15秒以上シャッター開いてまして、もしそれで風にそよぐカーテンなんか撮ったらどうなるか想像してみると分かりやすいかと思います。
つまり僕の上に挙げた写真なんかはエッジが立ってないんですね。実際にはもっとシャープに見えてます。まあ、季節や地域や、日によっても状態は変わりますので、あくまでも僕が見たものについての印象ですけどね。あ、さらに分かりにくいかw
オーロラが出るまでは、まるで宇宙にいるかのような満点の星空で、そしてオーロラが出現したら視界いっぱいに光の波です。前出のYouTube動画のコメントでは
この動画みて新婚旅行ここに決めた。どうもありがとう。
なんていうコメントもいただいております。
うん、それは正解だね。
11月末だと三日もホワイトホースに滞在していればほぼ見られるようです。これからの季節ならなおさら。じつは8月くらいからも見えることがあるようですね。
今回参加したツアーは日本人ガイドさんもおり、他のお客さんも日本人の方々でした。じつは日本人ほどオーロラ観賞に熱意をかたむける国民はいないそうで、英語できない私でも安心して厳しい自然環境のなかに飛び込んでいけましたよ。
続き記事:実際オーロラの撮影方法ってどうなのよ、そして私はいかに撮影機材を減らしたか
写真はホワイトホース郊外のB&B
ここの部屋の窓からもオーロラは見ることができます。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年12月16日 20:50