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実際オーロラの撮影方法ってどうなのよ、そして私はいかに撮影機材を減らしたか

「PENTAX Q」と「Canon EOS 60D」でオーロラ撮影してきましたので、装備や方法など諸々について記しておきます。ほか、冬カナダでの撮影装備もろもろについても。



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カナダ観光局さんの招待により、カナダの旅をブログでリポートしています。
Aurora "Northern lights" Canada
まずは前回の記事「厳寒のオーロラ観測ツアーはじつはポカポカだった」からお読みくださいませ。

さて、先に申し上げておきますと、私は旅行に大荷物を持っていくのは避けたい派です。飛行機だ海外だということであればなおさらです。リチウムイオン電池や三脚の扱いが難しい。

で、夏のカナダ旅行にて一番の大成功だったのは、キヤノンEOS 60Dに「タムロン 18-270mm レンズ」のみで行ったことです。広角から超望遠域までこれ一本で済みますから、レンズ交換などせずともワイドとテレのカットバックでこんな風に撮れてしまうわけです。

ですので冬のカナダ旅行にしても、オーロラを撮るというミッションはあるにしても、他の取材もやるわけですから、どうにかこれ一本で済ますのが一番楽かなと。
が、ちょっと裏目に出ましたね><

まずサブカメラとして持ってたPENTAX Qが案外使える。なにしろカメラサイズが極小だから、降雪していても雪をかぶる面積が小さい、つまり濡れにくい。安心して外で振り回していい。防水ボディの一眼レフもってても、レンズの方は防水じゃないって多々あるでしょ?だったらQのほうが降雪時にはまだマシ。

重たいカメラぶら下げて雪道あるくなんてしんどいからね

ちゃんと撮れてるからこれでいいじゃない!

ただしPENTAX Qは小さいうえに金属ボディなので冷えやすいというデメリットもあり、マイナス10度以下になると挙動不審ではあるものの、電源を入れ直せばどうにか動く。

そして意外なダークホース。
iPhone 4Sが使えすぎる!

防水デジカメにこだわった時期もありましたが、今やiPhone防水ケースで十分と感じている次第でございます。

あまりに使えすぎるので、ホテルにデジカメ置いて出かけることが多々。ほとんどiPhone 4Sで撮ってたり(笑)じつはiPhone 4のほうも予備で持っていきましたが、同時に使うほど画質の差が歴然としているのが判明してきたので、しまいには使わなくなりました。

というわけで、ほとんどのアクティビティーはPENTAX QおよびiPhone 4Sによる撮影で片付いてしまいました。旅程の最後でオーロラ観測に至るまでEOS 60Dの出番なし。まったくなし!今回、超望遠の必要なロケーションもなかったし。

で、いよいよ本題のオーロラ撮影でございます。

これはPENTAX Qだけでちゃんと撮影できるかどうか不安でしたので、ようやくEOS 60Dを持って臨みました。Qと60Dの二台体制。じゃなきゃ初めての極寒の撮影は心配ですから。

ところがオーロラ撮影なんてのは長時間露光ですから、三脚が必須です。海外旅行にしっかりした三脚ふたつも持っていくなんてしんどいことイヤですわな。じゃあどう解決する?

まず、大型の三脚はスーツケースにも入りませんし、そんなの二本もかついでたら成田空港に着くまでにめげる自信ありますわ。空港までは宅急便で送るにしても、その後の現地活動に絶対支障ありそう。破損を防ぐための梱包もめんどくさい。

というわけでビックカメラのカメラ館に相談に行ったところ、ちょうど良さげなものをオススメされました。
マンフロット カーボンバサルト三脚 Manfrotto 7322CY

なんと
耐荷重3.5kg

コンパクトサイズなのに一眼レフ載るじゃん

縮長:37cm ということで、余裕でスーツケースに入りました。しかもお値段1万円台前半。良かった良かった。

といってもカメラ二台体制ですから、どうにかもう一台ぶんも解決しなくてはならん。そこで、カメラの上にさらにカメラが乗るエツミ ボールヘッドシューです。

エツミ ボールヘッドシュー

PENTAX Qは軽量カメラですから、EOS 60Dの上に載せたところでどうということはない!同様の製品は他メーカーからも色々ありますので、予算や重量にあわせて選べます。
マンフロット 492LCD マイクロボール雲台ホットシュー付き

はい
これで最大の懸念事項であった三脚問題は解決しました。

というわけで無事に写真は撮影できました。
Aurora "Northern lights" Canada

写真は撮影できましたよ

写真は撮影できましたけども

オーロラって空いっぱいに広がりますから超広角レンズ必須ですわ。僕持ってったのは二台とも換算28mmクラスですからそれでギリギリ。上の写真くらいに盛大に出てると入り切ってないわけです。もったいない、嗚呼もったいない。これはぜひ超広角レンズを用意すべきですね。一本でつぶしの効くレンズとか考えずに、どうせオーロラ撮影までEOS 60D使わなかったんだから、超広角つけて持ってくれば良かった。これは唯一の後悔。

さて肝心の撮影設定ですけれども、絞りがF2.8(Q)とF3.5(EOS)のレンズだったもので、これはもう長めに開いておくしかなかった。出てるオーロラの状態にもよりますが、ISO400から800で、15〜30秒シャッター開けてます。

お金があるひとはF2.0以下の超広角レンズ買って持ってってください。なぜならオーロラの動きは意外に速いんです。カーテンが風にゆらめくスピードだと思っていいです。だから露光時間は短いほどエッジが立ちます。これは間違いない。

あと、私ビデオブロガーとして行ってますから、ここで写真だけ撮っても意味ないわけです。かといってオーロラをビデオ撮影できるほどの超高感度ビデオカメラなんて個人で持っていけるはずもなく、じゃあどうするかといえば、タイムラプス撮影して動画に仕上げるしかないわけです。

タイムラプスで撮ったのがこれです。

数カット、ぐらぐら揺れてるものがあるのがお分かりいただけるかと思います。

無風状態で撮影しているのですが、下が雪なのでこれは避け難いんですよね。しっかり三脚の脚を突き刺してはいますけども、ゴボゴボっと潜ってしまったようです。無風だったのでストーンバッグなどは不要だろうと安直に考えていたのが敗因で、じつは必須だったようですね。

ちなみに今回持ってったマンフロット カーボンバサルト三脚 Manfrotto 7322CYには、センターポール下にストーンバッグぶらさげるフック穴があります。コンパクトで安価なのにほんと出来るヤツ!

雪ですから、三脚たててストーンバッグで加重してしばらく置いておいたほうが良いかもしれません。脚が雪に潜りきって安定してからタイムラプスしたほうが良いですね。もっとも、その時間的余裕があるかどうかは分かりません。私がみたオーロラはだいたい一時間くらいで暗くなってしまったり雲に隠れたりしてましたから。

バッテリーの消耗ですが、EOS 60Dでのタイムラプス撮影については、巷で言われているほどの消耗は感じませんでした。もっともマイナス25度Cくらいではそんなものかもしれません。ちなみに60Dのバッテリーは7Dおよび5D MarkIIと共通のものです。二時間ほどのオーロラ観測も1本だけで事足りました。

※ 同行のミカエラさんは、おなじくEOSでもバッテリーが違う Kiss X5 を使用しており、ちょっと消耗を感じてカイロで温めたりしていたようです。

次にPENTAX Qについては、バッテリー消耗よりも本体の冷却による誤動作のほうがネックですね。バッテリー自体の容量は小さすぎると言われるQですが、それでも数十枚から100枚超のタイムラプスが連続で撮影できました。残量表示が少なくなってきたらバッテリーを抜いて温めてやると戻ることがあります。そんな暇があったら予備バッテリと交換した方が良いですけどね。

今回は念のためQのバッテリを5本持っていきましたが、電力よりも誤動作で先に止まっておりますw 寒冷地であっても単に写真撮影だけならQでも大丈夫ですが、タイムラプスのように何枚も連続して撮るならQの信頼性はやや低めですね。

そうそう、タイムラプス撮影やるならEOSの場合はワイヤードリモコンを忘れずに。シャッター押しっぱなしの設定ができるので、ブレ防止だけでなく連続撮影にも使えます。Qの場合は最初からインターバル撮影モードがあるので、リモコンなしでもOKです。

あと防寒装備については、6,000円くらいの一眼レフ用ジャケットを購入しました。店員さんによればマイナス10度くらいまでは完璧だそうですが、持っていくのを忘れてまったく使用しておりません(笑)それでもちゃんと動いてたEOSすごしww

カイロについては、エネループカイロなんかの電池式のものがありますけども、バッテリー消耗問題を考えるとこれは寒冷地撮影用にはいかがなものかと店員さんに言われまして不採用。ジッポーオイル利用の本気カイロが良いのですが、そんなもの海外に持ち込もうとするのはトラブルの元なのでこれも却下。じゃあホッカイロが一番良いのでしょうけども、これも檜原村での真冬の星撮りにて発熱しなかった経験がありますので、事前に暖かいところで発熱させてから懐で保温しつつ現場に行ったほうが良さそうですね。

って、書いてる時点でお分かりでしょうけど、今回はカイロ持ってってません。オーロラツアーには暖炉とかキャンプファイヤーとかあるので。

人間の防寒装備については前頁にある通りちゃんとしたのを現地レンタルすると良いのですが、手袋がごついのが難点です。その下に薄手の毛糸のものをもうひとつ着用しておくと良いですよ。カメラの操作がしやすくなります。また、三脚の設置や撤収時には手袋必須です。めちゃくちゃ冷えてますから。

最後になりますが、私がEOS 60Dを購入した理由はバリアングル液晶が装備されているからです。気楽に動画撮影できるというのが主目的ですが、これは星撮りのときも有効です。ファインダーをのぞいても真っ暗闇ですし、ローアングルを強いられることも多々ありますから、バリアングル液晶で構図を確認することは必須です。さらにそれはオーロラ撮影でも同様なのは想像に難くないでしょう。タイムラプスではなおさらです。何時間もかけて何百枚も撮ってから、構図がまずかったなんてのは最も避けたいことですからね。

ということで、長々とまとまらないことを書き連ねてますけども、オーロラ撮影したいという方の参考になれば幸いです。私自身も上記の失敗などをふまえて、いつかリベンジしてみたいなと考えております。それでは。

EOS 60D作例
EOS 60D Aurora

PENTAX Q作例
PENTAX Q Aurora



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年12月16日 22:04

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シャッター切るたび画調が変わる PENTAX Q のランダムなクロスプロセスが楽し過ぎるのだ
PENTAX Q トイレンズ比較 魚眼/広角/望遠
ペンタックスQのバッテリは、フジフイルム、コダックとも共通
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