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震災で「チーズはどこへ消えた?」を思い出した

もう二度と元には戻れないなら変わらなきゃ。とは言えどこまで変われるのか。未曾有の事態でもそれは言えることなのか。



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大地震にも負けずキャベツを出荷しようとしていた矢先に放射能の影響。福島のキャベツ農家の方が自殺するという悼ましい事件がありましたよね。
(朝日新聞社):福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」 - 社会

安全な野菜づくりのために30年以上も前から土壌改良などを重ねてきたとのこと。その土が汚されるという悔しさは筆舌に尽くし難いものだったことでしょう。

さて「チーズはどこへ消えた?」という寓話があります。
チーズはどこへ消えた? スペンサー ジョンソン (著)
チーズはどこへ消えた

AppleをはじめIBMなど大企業が研修で使っていたということで10年ほど前にベストセラーになりました。当時、読んだ方も多いでしょう。薄くて字の大きいすぐ読める本なので、未読の方は読んでみることをお薦めします。

ネズミと小人が迷路のなかにおり、いつもチーズが現れる場所があるのです。そこでいつもチーズを食べていたのですが、ある日突然チーズがなくなります。ネズミたちはチーズを探しに行き、小人たちはとどまってチーズを待ちました。

「変わらなきゃ」がテーマの本ですから変化にすばやく対応できたネズミたちの方が早く結果を出したのは言うまでもありません。バラク・オバマが掲げた「We can change」も記憶に新しいところです。

即ち人は変われるんだと、変化に適応できることが大切だと。

まあサービス業だったらそれもすぐ合点のいく話ですよ。だからそういった企業も研修に使ってたわけです。ところが土地縛りの大きい事柄となるとなかなか難しいはず。

被災地の小さな工場が、社員ごと長野に移転して再開したというニュースがありました。とても思い切った決断ですが、場所を問わない業種だからこそ、それもできるというもの。Googleが大阪移転というデマに真実味があったのも、そこが理由ではないでしょうか。

例えば生ハムだウイスキーだというのはその熟成に気候風土が大きく関わるので、結局日本の企業は自国でそれを作りつつも、輸入したり買収したりということもやるわけです。前出の福島の農家の話もそうで、丹念に育てた土があってこそというもの。

未曾有の天変地異が起きたことは誰の目にも明らか。そして輪をかけて史上最悪の原発事故も発生しています。これでも311以前と変わらずいられると思っている人がいれば、それはどうかしてると思います。しかし歴史に刻まれるほどの大事であっても、人はどこまで変わらなきゃいけないのか、どれほど他人に対して変化を促すことができるか。これは悩ましい問題です。

原発周辺の避難地域にまだ居座っている人がいると聞きます。僕はそのニュースを東京で知り、そして早く逃げればいいのにと思います。また関西の知人は、東京に居続ける僕を指して、早く逃げればいいのにと言います。海外からはついに、汚染されてない日本の作物までも輸入禁止にされました。

それぞれの立場、それぞれの視点でチーズの意味が変わります。そしてチーズは無くしたようにも、まだ失っていないようにも見えます。いや、チーズが何なのか分からなくなったのかもしれないし、あったのかなかったのかも分からなくなっているかもしれません。とにかく迷路のなかにいることだけは確かです。
チーズはどこへ消えた? スペンサー ジョンソン (著)
チーズはどこへ消えた



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年4月 7日 01:19

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