語らぬことで自分の気持ちが不本意な形で伝わってしまうからソーシャルメディアめんどくさい
布袋寅泰ブログ屈指の名エントリーのなかの名書き出し
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語らぬことで自分の気持ちが不本意な形で伝わってしまうなら
それは語らぬ自分の責任です。
ここではっきり申し上げるべきでしょう。
このことは発信者として痛切に感じることがありますね。
名著「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である」でもその辺にまつわる話は「誤解」という形で触れられていたと思います。
しかし上に挙げた布袋氏のように有名人であればまだしも、我ら市井の者はこうした「鶴の一声」など持ち合わせておりませんし、わざわざ拡散してくれるファン層もなく、隅々まで知らしめるには声が枯れるまで叫び続ける痛い人になるか、はたまた叫んでる途中で行き倒れになるかです。もちろん後者になる確率が圧倒的に高い。
誤解を解くための「聖戦」ならばモチベーションも少しは湧くものですが、それがFAQ的な質問の場合はうんざりすることもありますよね。僕の場合は「いつもどんなカメラで撮ってるんですか」という質問が多々あります。
昔のコミュニティだったら、過去ログ嫁とか過去スレ嫁とか管理人が言わなくても、古参が出てきて「つ http://example.com/アーカイヴ」みたいなお灸をペタリとしてくれたかもしれません。しかし今やソーシャルメディアはぜんぶのポストをフローしてしまうので、無責任に「過去レス嫁」とか言えませんよね。自分自身の発言だって見つけるの大変なんだからさ。
で、FAQページでもどっかに作ろうかなと思ったんですけど、どうせそういう人たちは検索するよりまず質問ですから作るだけ無駄ですよね。知恵袋やOK Waveが人気なのも頷けます。で、答えるほうも調べてないという「答え知らない同士の推測の会話」みたいになってるものもあります。挙げ句、ただの掲示板みたいな状態になっていたり…
さて本題に戻しますけども、語らぬことで不本意な形で伝わってしまう様々なことがあるとして、それを語る(そして知らしめる)ためのコストというのはどこで賄えばいいのでしょうね?評判が金を生むようなお仕事の方はそれも良いのでしょうけど、くだらない揚げ足取りみたいなものへも逐一反論ツイートしている有名人の方なんか見てると、ほんと大変だなと思います。
むかしよく言われたミクシィ疲れとはまた別方向で、ソーシャルメディアについては「やらないほうが吉」と思われてないか気がかりです。我ら市民にとってインターネットの良いところは、驚くほど低コストで○○○ができてしまうところだったはず。それは例えば「個人でも」すぐ簡単に○○○できてしまうといったことも多々。そんな個人に突然サポートセンター業務(または記者達がてんでばらばらに訪れる釈明会見か)が降って湧いてくるとは思ってもみなかったので、これは実に大変な時代が来たもんだと思う次第であります。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年4月26日 06:04