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岡本太郎「明日の神話」いま風の手法と昔ながらの手法

渋谷の壁画に福島原発を加えるいたずら。一見「大人の対話法」と「稚拙な対話法」の違いかと思ったけども、よく見れば今っぽいやり方と昔ながらのやり方なんだと思う。



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やられた身になれば気の毒だけれど、これを単に「いたずら」と報道してしまうような姿勢はどうかな?
東京新聞:「明日の神話」にいたずら 故岡本太郎氏の壁画:社会(TOKYO Web)

東京・渋谷駅構内に飾られている画家の故・岡本太郎氏の壁画「明日の神話」の一角に、福島第一原発事故をイメージさせる絵が付け加えられていたことが一日、分かった。絵を描いたベニヤ板を張り付けており、何者かのいたずらとみられる。

これですね(クリックにて拡大表示)
「明日の神話」いたずら

ちゃんと採寸して板のサイズを合わせてあるし切り欠きまである、絵の方も元絵とそれなりにつながるし、その点ではとても愛を感じます。もっと過激な奴なら、自己主張のためだけに上から絵の具塗っちゃいますよ。でもこれはそうではなく、ちゃんと敬意も注意も払ってる(ように見える)し、作家の意図を自分なりに解釈してのことかもしれない。なのにただ単に「いたずら」とだけ報道してしまうのはどうかと思うのですよ。

そりゃあ無許可でやった警察沙汰ですから「いたずら」扱いという面は否定できませんけども、グラフィティなんかよりもよほど犯罪度は低いですし、このメッセージの強烈さは誰の心にも刺さるものではないでしょうか?なにより、僕たちの代弁者であるというヒーロー性は無視できません。

が、迷惑かけるというのはいけません。やはり無許可でやるというのは警察沙汰になるわけですから、それも含めての話題性があったにしてもリスキー過ぎますよね。いきなり真に迫るのは無垢な子供のような「稚拙な対話法」かもしれません。対して、先月おもしろいツイートがありました。それが以下の写真(クリックにて拡大表示)。

省エネ中な渋谷を撮ろうと思ったら手前の「明日の神話」が写り込んで地獄絵図のようになってもうた。

これですよこれ
コメントでは「なってもうた」と偶然を装ってますが、撮影時に液晶見ながら気づきますよねw ガラス越しに渋谷スクランブルを写しつつ、仰々しく「明日の神話」が映り込んでいるというこの写真。それを原発事故情報の掲示板と化したTLにそぉっと流すと。これぞオトナなやり方ではないでしょうか。

と思ったのも束の間、
そういえば世論とネット世論との剥離なんてものがありましたよね。つい最近でいえば都知事選などがそう。twitterユーザを中心に反石原の動きがありましたが、フタを開けてみれば石原氏再選。どういうことかといえば、リアルに動いているのと、RTで情報だけ回すことの違いですよね。僕はTL見てて思ったのですが、反対するなら自分たちの候補を立てるくらいしないと「活動」したことにはならないわけです。

逆に言えば、ネットで情報を回すだけでも十分な効果があれば、それは単に「今っぽい」手法と考えられないでしょうかね。そうなると、前者の「いたずら」と呼ばれているものは「昔ながら」であって、後者の写真は「今ならでは」のやり方という違いなのかも。なんかこのエントリー書いてる間にそういう見方になってきちゃったなw

そんな風に見てみると、ネット世論に関係ないところにも風を吹かせるには岡本太郎の威光を借りて、リアルにゲリラアートした方がやっぱり力強いですね。こうなればテレビも新聞も扱うわけですし、そこではこれのメッセージ性などについては触れずに、ただ単に「いたずら」呼ばわりして悪い印象を植え付けたまま75日くらい経過してもらおうというのも理解できる話です。



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2011年5月 2日 09:37

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