背景ボケならPhotoshopには敵わないと改めて思う
ここ2年ほどカワセミ撮りの魅力に目覚めてしまい、時間をつくってはカワセミの撮影に出向いているのですが、どうにも納得のいく写真というのは難しいです。
木にとまってるの撮影するだけならどうってことないですよ。
でも、やっぱり羽根をピシッと美しく広げている瞬間が欲しいのですよ。僕ね、この二年間がんばってこれ一枚だけですよ納得できたの。
いろんな要因があってカワセミのちょうど良い瞬間をおさめるのは非常に難しいのですけれども、今日は試しにトリミング以外でAdobe Photoshop(アドビ フォトショップ)を利用してみました。
冒頭で掲載した写真、どこか不自然なところは感じませんでしたでしょうか?
こちら同じものですけども、じつはマスクを切って背景をいじっております。
せっかく良い瞬間が撮影できたとしても、背景が良くなくては写真としてイマイチ。この場合、カワセミの餌付け場所なので、囲いなどが見苦しく写り込んでいるわけです。
毎度この手の背景がいただけない写真はボツカットとして捨てていたのですが、何かうまく利用する方法はないかとフォトショップのフィルターで「ボケ(レンズ)」を施してみた次第です。
カワセミ撮りのまず難しいところは被写体が小さすぎること、なおかつ速度も速い。昨今のAFがいかに優れてるとはいえ、フレームインして合焦させて撮るなんてのは至難のわざだったり。
そうなると絞ってある程度は被写界深度を稼がないとまったくピントの来てないものになるわけですが、それはそれで背景のまずさが目立つことになります。「そこ背景わるいから移動して」なんて言っても聞かない相手ですし…
そこで今回フォトショップに登場してもらったのですが、案外悪くないですね。最近ではボケコントロールなんて機能が付いたデジカメもありまして、私の好きなペンタックスQなんかだとソフトウェアで自動的に背景ボケをかましてくれます。
まあその精度たるや使い物になるレベルにはまだ遠いわけですが、それ以前に光学的にそれを求めずデジタルエフェクトでやっている点で、私には認め難いものでした。
けれども、今回こうしていかんともしがたい場面でフォトショップを活用してみることで、そういったこともやむなしではないかと考えるに至りました。といっても今どきフォトショップでマスク切るような作業はお仕事でさえもめんどくさいわけで、なんでもかんでもというわけにはいかないでしょうけどね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2012年12月12日 05:50