ショートムービー「大江戸河童伝説 Dreaming in Daylight」
MacBook Air(13インチ)のような安価なMacと、エントリークラスのデジタル一眼レフがあれば、短編映画がつくれてしまう時代なのですよね。(って、今さら言うまでもないのかw)
ミカエラ(@ciaela)アサカワズ(@asakawaz)といっしょに制作したショートムービー作品を公開しました。
なんとオチなどが微妙に違う三本を三人のYouTubeアカウントで一挙公開です。飽きちゃうかもしれないですが、ぜひ違いも含めてお楽しみいただければと思います。以下、その動画たちです。通信環境が許すならぜひフルHD 1080Pにてご覧くださいませ。
Dreaming in Daylight — 大江戸河童伝説
ごくカンタンな英語ではありますが、日本語字幕も用意してありますので、プレイヤー下部の字幕ボタンを押してご利用ください。
MUJINA MUGICA — ムジナ ムジカ
Nocturne for Daydream — 白昼夢に捧ぐ夜想曲(ノクターン)
ロケ地はご覧の通りお台場デックスビーチ。靴に砂の入る過酷(笑)なロケでした。しかし人間以上に機材への悪影響が心配になりますね、細かい砂も俟ってましたから。
そんな現場を見越して、レンズ交換しなくて済むよう、EOS 60D と EOS Kiss X4 という二台のデジイチを持っていき、単焦点レンズ(SIGMA 30mm f1.4記事リンク)とズームレンズ(タムロン 18-270mm B008記事リンク)を使い分けながら撮影しました。
双方のカメラ自体はさほど動画性能に差がない機種同士なので助かります。でも、レンズの差は大きく出ますね。作品中に、現実と夢(のような)の2つのシークエンスがありますので、画調の違いはそういう言い訳にも使えますが、そうでない部分はポスプロで Adobe After Effects による色調整などを入れています。
やや困ったのは、高層ビルのモアレと海の波に起きる偽色ですね。偽色はレンズのせいもあるんでしょうけども、こうなると奮発して5D MarkIIIを買ってしまうか悩むところです。
映像の編集作業は MacBook Air のみで完結しています。カフェでお茶しながらふふふーんと鼻歌など奏でつつ映画の編集ができちゃうんだもんなあ。すごいわ。ちなみに編集ソフトはわたくし再三申し上げているとおり、QuickTime 7 Proでございます。ほぼカット編集のみですからね。EOSから読込んだ生MOVファイルをそのまんま切り貼りしております。
一部クロスフェード合成する部分はAdobe After Effects を使用しております。その場合はEOSムービーのMOVコンテナを一旦 ProRes 4444 にてトランスコーディングしてから合成用の素材としております。そうしないとグラデーションなどでマッハバンドが発生してしまうんですね。
そして、今回は同録(音声の同時収録)ではありませんので、映像の編集後にアフレコしております。しかーし!
じつはミカエラさん福岡在住でして、この本編撮影後に帰られました。じゃあどうやってアフレコするのか? おもいだしてください。我々3人が GarageBand Tennis(ガレージバンドテニス)していたことを!
▼ちょっと変わった作曲コラボ、ガレージバンドテニス
▼ガレージバンドテニス 浅川大介
GarageBand ではシーケンス上に QuickTime ムービーも読込めます。映像用の音楽をつけたりアフレコできたりするんですよ。まさに今回の作品にはうってつけ。(本当は Logic Pro でやり取りできれば良かったんですが、三人とも持っているソフトとなると GarageBandしかなかったもので)
という具合に全員 Mac ユーザーならではのコラボレーションが行われ、最終的に私の MacBook Air でまとめた次第です。作り方のおおまかな流れは以上になります。
あと、じつはプリプロ段階で、ニンテンドーDSi も使用しているのですが、それはまた後日あらためて書きたいと思います。
今回使用した撮影機材は以下の通り。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2012年3月23日 19:34