学校で習う最も実践的なことが今、なくなろうとしている
私も親ですから親御さんの心配されるのもよく分かります。
しかしこのニュースには驚愕しますね。
▼「大外刈り」禁止 中学柔道指針 試合は座った状態で 静岡 — MSN産経ニュース
県教委の指針は頭部外傷などの事故が予想される大外刈りは行わない▽投げ技を使う試合は行わない▽体格や技能の異なる生徒同士を組ませない?などとなっている。
体格違う同士が組まなくなったら
柔能く剛を制す
の考えが根本から吹っ飛んでますよね(笑)
それで私つねづね思っているんですが、実際に学校を卒業してみて最も役立っているのは柔道だと思うんですよね。
私個人の話ですが、出会い頭にとりあえずやるには大外刈りが一番多いと思います。それを授業でやらないと言ってるわけですから、何をか言わんやです。
あとこの有名な「転び公妨」動画なんかの場合も、柔道は知っておくべきと強く感じますよね。
個人的に記憶に新しいところでは昨年、氷の宮殿ジョンストンキャニオンに行ったとき、私は靴のスパイクが外れてめっちゃ派手に転んでしまったのです。
雪上で滑ってるので自分自身でもどうなったか分からないほどの速度で天地がひっくり返ったわけですが、同行のガイドさんからは「美しい受け身」ですねと言われました。
さこまで評されるほどかはさて置き、受け身のおかげで致命的な怪我もなく無事に帰還できたのは喜ばしいことです。もし怪我で動けなくなったら「まず夜にオオカミが来ます」みたいなレベルまで突っ込んだ話もしてたくらいで、ほんと柔道やってて良かったなと。
やってたと言っても柔道部でもなんでもなくて格技の授業で習っただけですから、あと大学の体育でも選択科目としてやってましたが、とにかく体が受け身をおぼえているだけでも随分と生存率は高まるものです。
立って試合しないということは、こうした受け身もおぼえられない可能性が高いわけで、算数でいえば九九も暗記させないということですわな。
お子さんが大切な気持もわかりますけれども、危ないからやらせないというのではなく、もっと上手い指導法があるんではないかなと思う次第です。DQN生徒には試合させないとかね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2012年3月30日 13:29