トップページ > おもちゃ・ホビー > BONZART AMPEL ボンザート・アンペル 実写サンプル

BONZART AMPEL ボンザート・アンペル 実写サンプル

ついに発売された、おもしろ二眼トイデジ。レンズ2つの違いや、別売ワイコンなど、実写サンプルを挙げて解説。

写真機材の祭典「CP+」にて出会った、二眼トイデジ BONZART AMPEL (ボンザート・アンペル)

前はこんなペーパーモックアップだったのが
BONZART AMPEL 紙モックアアップ 前面

こういう実機になっちゃうのだ!
AMPEL

もの作りニッポン万歳!
この数ヶ月にわたり、開発現場におじゃまして意見などさせていただきましたが、いよいよ製品が完成して発売されたというわけで、モニター品を送っていただいて色々とテストをしております。

こちらは試作機ふたつ。右が最終の試作機で、左はかなり以前のもの。
AMPEL 試作機

すこしサイズが大型化したのが分かりますね。
AMPEL 試作機 側面

で、二週間ほど前にうかがった際、まだ上の試作機では側面のダイヤルがふにゃっ回る感じがしてたのですが「これクリック感のあるダイヤルになると良いよね」なんて言ってると、製品版ではちゃんとクリック感のあるものになってる!

まあそんな感じで、我々オッサンが色々と口を挟ませてもらいつつも、すでに試作段階でもかなり面白い製品で、下の写真のような熱中ぶりでした。
飯塚敦飯塚敦

どうでもいい話だけど、ゴリラポッド SLR ZOOMを装着すると、シャロン・アップルみたい(笑)こんなの歩いてきたらオシッコちびるかも(笑)
ゴリラポッドSLR ZOOM

別売りのBONZワイドコンバージョンレンズを装着すると、なんだかタコみたいな顔になってカワイイんだけどね(笑)
ゴリラポッドSLR ZOOM
レンズ周囲にマグネットが仕込んであって、同社のワイコンがピタッと装着できるのです。

さて、そのワイコンも使いつつ、今回は「BONZART AMPEL」製品版にて撮影した写真を掲載いたします。まずは製品最大の特徴である、上下ふたつのレンズについて。

上の赤丸レンズがノーマル、下の緑丸レンズがチルトレンズとなっております。どちらを使うかは前面パネル中段にあるボタンスイッチにて切り換えます。
AMPEL

これが上段のノーマルレンズにて撮影した画像。
ノーマルレンズ

このノーマルレンズにワイコンを装着するとこんな画角になります。ワイコンがあったほうが使いやすい画角かもしれないね。
ノーマルレンズ+ワイコン

そしてこちらが下段のチルトレンズ。
チルトレンズ
いわゆるミニチュア風写真みたいに周囲がボヤっとボケるんですよね。この作例ではイマイチそのミニチュア感が出てなくて申し訳ない><

さあ、そのチルトレンズにワイコンを装着するとこんな感じでググッと広く撮れます。ワイコン自体の周辺の流れもあって、トイデジ感は絶大ですね。
チルトレンズ+ワイコン

ノーマルとチルトのもっとわかりやすい比較例としては、以下の植え込みの写真ふたつをご覧ください。まずはノーマルから。
植え込み ノーマルレンズ

これがチルトレンズ。周囲がぼやっと柔らかくなって、雰囲気が出てきますね。
植え込み チルトレンズ

さて2種のレンズもさることながら、色いじりの面白さもこのAMPELの特徴。本体の側面下部にあるダイヤルで、カラーモードを切り換えることができます。まずはスタンダード。
スタンダード

そして色がパッと鮮やかになるビビッド。
ビビッド
これはミニチュア風景に向いてそうですね。

そして白黒。これは被写体のせいもありますが、思いのほか良いコントラストでした。重厚さが出てきます。
白黒

これがセピア
セピア

そして最後は、ミュージックビデオなんかでよく見かける色合いになる、リフレッシュというもの。
リフレッシュ

これらのカラーモードに、ホワイトバランス設定をかけ合わせることで、意外な効果を生み出すこともできます。
三宝寺池 スイレン

練馬駅

さて、皆さんもうお気づきかもしれませんが、AMPELでは 4:3 だけでなく、1:1 でも静止画を撮影することができます(動画では非対応)。
高架から 4:3 高架から 1:1

カラーモードと相まって、インスタグラムみたいに撮れて楽しいですね。
ハンバーガー三宝寺池 正方形電車工事現場 チルトレンズオブジェ

フィルム時代には日付入りプリントなんてものがありましたけども、AMPELでも日付入りで静止画撮影する機能があります。左は日付なし、右が日付入りです。
三宝寺池 日付なし三宝寺池 日付入り

液晶画面が上面にあるので、ローアングルに強いです。印象に残る写真はアイレベルではなくやや低めから狙うものが多いですから、このカメラなら自然と良い写真になるかもしれませんよ。猫写真にも良さそう。
ローアングル

太陽のような高輝度になると、飽和して黒くなるみたいですね。以下の例では雲の中央くらいにポツっと黒い点として太陽が写っています。
太陽

最近は裏面照射型CMOSセンサーが普及してるのであまり出来なくなったのですが、このAMPELではあれば動体歪み(ローリングシャッター現象)を逆手にとった、ぐにょーん写真も楽勝ですね。トイデジならではの楽しみ方かもしれません。
ローリングシャッター

動画は720pで撮影できます。フレームレートは15fpsおよび30fpsに設定できますが、30fpsに設定したときでも20fps弱で記録されるようです。

このフレームレートについてはですね、開発中にうかがった際に私は「フレームレート低いほうがミニチュア写真っぽくて質感出るよね」と言ってたので、このほうが楽しめそうです。ちゃんと撮るなら今はスマホのほうがトイデジより良いわけですもんね。

以上、AMPELの実写サンプルを並べてのファーストインプレッションでございました。のちほど動画レビューも公開しますので、あわせてご覧いただければ幸いです。

現在、店舗のほかアマゾンと楽天市場にて購入できます。


過去記事:
一台にレンズ2種を搭載したトイデジ BONZART AMPEL を見て、ターレットレンズ式のデジカメを妄想する
二眼トイデジ BONZART AMPEL 開発中の実機を試用してみた



投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2012年7月11日 07:05

ジェット☆ダイスケ

ジェット☆ダイスケ
愛場大介/ジェット☆ダイスケ
昭和生まれの古い男がこのブログを地味に更新しつづけております。趣味はブログです。 ツイッターIDは @jetdaisukeです。 また、YouTubeのチャンネル登録はこちらからできます。

ナノ一眼 PENTAX Q の実力
iPhoneとも戦えるカメラ、ナノ一眼 PENTAX Q を購入しました
シャッター切るたび画調が変わる PENTAX Q のランダムなクロスプロセスが楽し過ぎるのだ
PENTAX Q トイレンズ比較 魚眼/広角/望遠
ペンタックスQのバッテリは、フジフイルム、コダックとも共通
ナノ一眼PENTAX Qをもう一台導入しまして
ナノ一眼 PENTAX Q でも星を撮影できた
PENTAX Q 動画モードについての感想

世界最小15倍ズームレンズB008とキヤノンEOS 60Dで大自然を撮ってみよう!
TAMRON 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD B008
タムロン 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD B008

バリアングル液晶でビデオ撮影も快適なデジイチ
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 60D
EOS 60D
レビュー記事:
EOS 60Dのバリアングル液晶はやっぱり動画撮りやすいです
キヤノン 一眼レフ EOS 60D を購入してみた

[地球圏最強の標準レンズ]
シグマ30mm F1.4レンズは企業プロモーションビデオにも使える優れもの
SIGMA 30mm F1.4 EX DC

Canon EFレンズ 50mm F1.8 II 最安の単焦点レンズを試す
Canon EFレンズ 50mm F1.8 II
[最安の超広角レンズ買うた]
タムロン超広角ズームレンズ TAMRON SP AF10-24mm F/3.5-4.5 Di II
TAMRON AF10-24mm F/3.5-4.5 DiIILD Aspherical
TAMRON AF10-24mm F/3.5-4.5 DiIILD

【EOS 関連記事】
キヤノンEOS Kiss X3関連で購入したアイテムまとめ1 純正品編
キヤノンEOS Kiss X3関連で購入したアイテムまとめ2 お役立ち編
キヤノンEOS Kiss X3関連で購入したアイテムまとめ3 交換レンズ編

最近のエントリー