3Dプリンターのある未来では、キンコーズに住宅建材を発注する
まだ iPhoneが誕生していない2005年の前半、iPodでさえビデオ再生に対応していなかったその時期に、アップルストア銀座にて開催されたTBSさん主催のトークショーに出演しました。
そのときの様子などを含めつつ書いた当時の記事がこれですけども、
▼DRMとソーシャルソフトウェアとiPod動画対応という妄想
つい先日これを読み直してみて、未来予想として面白かったので、ツイッターに投げてみたところ、読者さんから「また未来予想やってよ」とリクエストをいただきました。
面白そうなので、私がいま一番気にしてる未来技術のひとつ、3Dプリンターについてちょいと喋ってみました。
ま、台本も何もなく喋ってるので、不整合も多々ありますけども(後述)、概ねそういう方向性で間違ってないんではないかと。特に食品よりも建材や部品の生成は期待したいですよね。(食品は、データにウイルスが混入すると怖いし)
こんなニュースも最近みたばかりです。まさにスタートレックの世界では「レプリケータ」として知られるものですね。
▼3Dプリンターでつくる月面基地:あのフォスター+パートナーズが設計
また別のニュースでは、実際に音の鳴るレコードまで作成できたというのもありました。おそらくこのまま進めば、かなり精巧な建材がキンコーズでプリントアウトできるんではないかと(笑)
まあ実際に建材とまではいかなくても、今現在でさえ縮尺モデルをCADデータから作成するのはわけない事ですし、人工臓器まで3Dプリンターで作る時代になっていますから、将来的に3Dデータまたは設計図はより重要な位置づけになってきますね。
で、何が不整合だったかといえば、貨幣経済のくだりとスマホで決済という点です。
ピザの出前が3Dプリンターになるかどうかは現実的には、「ピザのデータ」をどういう権利が取り巻いているかという事になるかと思います。音楽や映画データの販売のように何らかの著作権保護、そして指定ハードウェアのみでデータ再生できる状態が必要です。そういったものがなく、ピザのデータをローカルに保存し放題となれば、今現在の音楽販売と同じ轍を踏みそうですね。出前は成立せず、ユーザー間でのコピーで出回るかと。
私恥ずかしながら、Amazon Kindle(のようなもの)が3Dプリンター時代のデータ販売に大役を果たすんではないかと考えておりました。PDFでペーパークラフトのデータを配布するようなことの延長にあるかと。しかし前段のことを思えば、近い将来的にそれはあっても、ゆくゆくは消えてしまうものだと思えました。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2013年2月 6日 00:22