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新型 RICOH THETA 全天球360°パノラマ動画について

RICOH THETA(リコー・シータ)に動画撮影対応の新型が登場。しかし所謂ビデオカメラとは少し違うというわけで、今回はその動画の機能についてちょっと考えてみましょう。

出ましたね!
動画が撮れる新型 RICOH THETA(リコー シータ)
RICOH THETA

最初のモデルは、360°全天球パノラマ撮影できるということでとても話題になりましたが、

QTVR世代の私としては今さらパノラマ写真"のみ"をぐりぐりやることにさほど関心が持てないのと(QTVRは写真だけでなくFlashや音楽など他の要素も含んでいた)、

そしてビデオブロガーとしては「1秒たりとも動画撮影できないデジカメ」ということで、まったく興味を持っておりませんでした。

が、この度の新型は動画撮影できるというじゃありませんか!
RICOH THETA

ということで記者発表会のタッチ&トライコーナーで撮影した生データをいただいてきました。
【速報】RICOH THETAついに動画対応!撮影した生データ公開!360°全天球カメラでパノラマ動画撮影できて楽しい【リコー・シータ】

まずTHETA本体で撮影されるデータについてですが、これは両面の魚眼レンズを合わせただけのものになります。以下のキャプチャのものです。
RICOH THETA スクリーンショット加工前

この動画、QuickTimeのインフォを見ると以下のようになっております。

映像:AVC Coding、1920 x 1080 ピクセル、約 1670 万色
音声:16 ビット 整数 (ビッグエンディアン), モノラル, 32.000 kHz
FPS:14.99
データレート:12.52 メガビット/秒

AVC CodingというのはH.264かと思います。画面サイズはフルHDですが、よく見ると画面下のほうに黒く太い帯がありまして、実際に映像が記録されているエリアはもっと少ないということになりますね。魚眼ふたつ並べたら空いてしまうのも仕方ないですけど。

12.52 メガビット/秒というビットレートはやや少ないようにも感じますが、フレームレートが約15コマということで、極端に画質が悪くなるほどではないのかも。

音声がちょっと変わっていて、初期のminiDVカメラのように32khzでの記録となっています。モノラルですが、カメラの形状的に考えてそれで良いかと思います。

ちなみにコンテナはMOV(QuickTimeムービー)でした。

さて、この元データをコンピュータのほうに取り込んで、パノラマ動画としてコンバートしてやると以下のようになります。
RICOH THETA スクリーンショット加工後

映像:H.264、1920 x 960 ピクセル、約 1670 万色
音声:AAC, モノラル, 44.100 kHz
FPS:14.99
データレート:12.41 メガビット/秒

生成されるのはMOVではなくMP4であります。
変換前とほぼ同等の値ではありますが、気になるのは1920 x 960 ピクセルと少しフルHDに満たないところ。縦を1080ピクセルにしてしまうと必要以上に痩せてしまうからでしょうか?ブルース・リー映画のアナモルフィックみたいでそれも悪くないとは思いますが(笑)。

これを映像作品などに使いたい場合には、解像度でもフレームレートでも物足りないということになるのでしょうが、QVGAほどのビュアーでグリグリと回して楽しむ動画としては、そこそこのノートPCでも止まらず再生できて良いのかもしれません。

あと皆さん気になる点としては、最大で3分しか撮影できないということでしょうかね。これも変換にかかる時間や全天球パノラマコンテンツを考えると、妥当なのかなあともとれる微妙な線ですね。ミュージックビデオなんかを撮影したいと考えていた私にとっては、すこし短いかもしれません。5分くらいあると良かった。

RICOH THETA

まあ、このポップなカラバリから考えても、プロ仕様のパノラマカメラという方向性ではなく、カジュアルに空間キャプチャを楽しむものだというのが正しいでしょう。私もさきほど注文いたしました。11月14日発売予定です。楽しみだなあ
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2014年10月29日 16:50

ジェット☆ダイスケ

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