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映画「永遠の0」は笑いのツボを随所に仕込んだ快作だった(ややネタバレ注意の感想文)

VFXの素晴らしさ、日本空母や零戦の格好良さで一気に引き込まれ、大物俳優たちの怪演と過剰な演出で、次第にクスクス笑いから爆笑の連鎖にもっていくという、近年まれに見るテクニカルな作品。



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さきほど映画「永遠の0」を観賞してきました。
永遠の0
※ 写真はUCC缶コーヒーについてた「永遠の0」タイアップのオマケ。

序盤はとにかく零戦と空母(赤城かな?)のCG・VFXの美しさに見とれてしまい、日本も空母を所有していた時代があったのだなあと感慨深くなります。

そこで一気に作品世界に引き込むかのように見せかけて、平幹二朗氏の痰壷がやや笑いのツボにハマり、おやこれは?と気付き始めます。

が、それも橋爪功氏の怪演でトーンダウン...したかのように見せかけて、この演技がジワジワくるクセもの。さらに演出的にも地雷がいくつも仕込まれており、橋爪氏の演技とあいまって最初はクスクス笑いだったものが次第にドッカン!ドッカン!来るような笑いの誘爆に。

山本學氏のターンでいくらか戦争映画としての体裁を立て直しつつも...

「重要なことを明かす」フラグを序盤でこれ見よがしに立てていた田中泯氏の再登場によって笑いの空中戦もストーリー展開に沿って乱戦模様に。

そして終盤、ラスボスあんたかよ!と誰もがツッコミを入れたに違いない(笑)南斗最後の将はユリアって言われたときの気分(笑)

普通さあ、ジャーナリストが当時の兵士のこと調べるとなりゃ戦友会名簿あたりからたどっていくわけで、ラスボス展開にならずに一発でその核心の人物に行き着くんじゃないの?(笑)

で、エンドロール観てたとき気付いたんだけど、夏八木勲氏の遺作だったのね。「だから」というべきなのか、通常はカットすべきような箇所も盛り込んであったように思います。特にさいごの「誰だったんだろう?」っていうセリフは蛇足もいいところじゃないかな。観客みんな分かってるからそれダメ押ししなくても。というわけでそこでも吹いてしまった(笑)

夏八木氏の出演シーンに限らず、いろんな場面が蛇足に思えて、作品全体のテンポを悪くしている印象は強いですね。しかも老人たち各々の語りと回想シーンの繰り返しですからね。144分にも及ぶ大作ですが、90分に切った短縮版でも十分だという印象。テレビサイズのは作りやすいかもしれないですね。

いや、なんならもう岡田准一クンのシーンだけつないでミュージックビデオか何かでも良いです。それで十分満足できるような気がしました。なんたって見どころはVFX全般です。

なのですが、現代のシーンでの笑いを誘う過剰演出がスゴすぎて、これはこれでOKなんですよね。ラストシーンで主人公のまわりをカメラが回りはじめたときはもう笑いを押し殺す余裕もないほどで(笑)それと各老人たちがフラッシュバックで入ってきて、そのなかに山本學さんがあの顔でいるものだから最早「養命酒」のCMではないかと見紛うレベル(笑)

いやあこれはホント観に行って良かった。ここまでスッキリと何も残らなかった日本のWW2映画は初めてではないでしょうか。そしてただただ笑えたということだけをこうしてブログに記している次第であります。願わくばDVDかブルーレイを買ってもう一度VFXシーンだけ見直したい。



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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2014年1月 6日 00:37

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