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親指AFにして少し困ってること

デジカメのシャッター半押しでAF(オートフォーカス)する人が大半だと思いますが、最近本格的に親指AFに移行しました。

最近はおもに野鳥ばかり撮ってるダイスケです。
Kingfisher カワセミ

デジタル一眼(一眼レフとかミラーレス一眼)を使ってる方なら親指AFという言葉は聞いたことがあるかと思います。

デフォルトではシャッターボタンの半押しでAFが動作するようになっていますが、ちょうど親指あたりに設置されているボタンにその役割を移すことができるのです。設定方法については機種やメーカーによりさまざまな呼び方があると思いますが「カスタムボタンの設定」といったような名称のメニューでおそらくは設定できるはずです。

で、昔々その親指AFが便利ということで一時期使ってみたものの、体が覚えているのがシャッター半押しだったのでどうにも馴れることができず、しかも一眼以外のコンデジなどはそんな設定すらできないものがほとんどですから、複数のカメラを渡り歩く私のような人間にはあまり合うとは言い難いものでした。

ところが最近カワセミの撮影が主になってきてから、どうにもシャッター半押しAFでは都合が悪くなってきました。というのも…

シャッターボタンを半押しするたびにAFが動作してしまうんですよ(笑)いやそれが普通なんだからそれでいいじゃないかと思う皆さんはそのままでいいです。手持ちスナップ写真はそういう考え方でOKだと思いますよ。

でもね、考えてもみてください。

たとえば三脚にすえてじっくり風景撮影したい場合。
なんなら長時間露光で何カットか撮影しておきたい場合。
そのたびにAFが作動してレンズのモーター音がジーコジーコいうわけですよ。
AFポイントやAF範囲によっては先のカットと違うとこにピントが飛んでくわけです。
夜景なんか暗いもんだから意味不明なとこにピントがすっ飛んでいく。

そんなのMFにしておけよ!
と仰るでしょうが、そもそも親指AFならシャッター半押しで動作しません。

つぎの機会にMFのまま撮影しようとして
「あれ?AFが作動しない!なぜだ?」
と考えてるうちにシャッターチャンスを逃したことあるでしょう?

飛びもの、動きもの等
置きピンで狙っておきたいものも同様です。
シャッター半押しにして10分とか待っていられませんて。
いつ飛び出すかわかんない鳥なんか特に!
なかなか来ないわりに超高速で駆け抜ける電車も!

鳥の場合なんてAFが背景に引っ張られること多々ですから、いっぺんピントが持っていかれると、そのときのシャッターチャンスの瞬間ではリカバーし難いんですよね。下の写真みたいに鳥が単に横移動しただけなら、ある程度の被写界深度をとっておけば置きピンでカバーできますからね。それがシャッター半押しAFになってると、どうせ追えもしないのにメーカーご自慢のナンタラAFとやらが作動して全部背景に持ってかれますから。
Kingfisher diving

あと花火大会とか明るいうちに場所取りして構図きめて、そして目標物が目視できるあいだにピントも合わせておいて、さあいざ撮影しようというときシャッターに触れたら、AFが暗闇を永遠にさまよってシャッターチャンス逃しちゃうとかあるでしょう?いやいや、そんなのMFにしておけよ!ってか。つぎの機会にMFのまま(以下略)

あのね、いまやiPhoneだってAFとAEは切り分けられるんだから、一眼でそれをやらない手はないのですよ。iPhoneの例を出して気づいた方も多いでしょうが、ピント合わせが「測光」と別立てになることの便利さもあるわけです。どちらかミスったときも被害は少なくて済みます。というか測光がおかしくても昨今のPhotoshopはどうにかしてくれますけどもピンボケは如何ともし難いですよ Lytro 使ってるわけでもなければね。

というわけですっかり親指AFのエヴァンジェリストになってる私ですが、相変わらず複数のカメラを使っているとやや不便な面も見えてきます。それは、メーカーや機種によって親指AFの挙動やボタン位置がぜんぜん違ったりすること。

キヤノンの一眼レフをお使いの方は多いかと思いますがこれは無問題。じつに使いやすい。

そしてソニーの場合は…
以下はα7シリーズですけども、ちょうど親指がくる付近に「AF/MF」そして「AEL」と書かれたスイッチ&ボタンが見えますでしょうか?このボタン押すことでMF時でも一時的にAFが効くんですわ。
SONY

親指AFというか、一時AFなんですけども、これは動作としてはじつに分かりやすいですな。AFじゃないときはMFという二択ですから。

そしてつぎは今年から使い始めたオリンパスOM−D E-M5 MarkII
OLYMPUS

これね、ファインダーの横に「1」「2」という切り替えスイッチが見えるでしょう?その軸の部分の円形のとこがボタンになってます。親指AFを割り当てるとしたらそこになります。

遠いだろうよ!!!!
親指の置き場からかなり遠いだろ!!
ファインダーの真横だぞ!!!(笑)

まあコンパクト筐体ですから実際にはめちゃくちゃ遠いというわけでもないのですが、どうにもしっくり来ない位置には違いありません。その代わりといっては何ですが、サクサクとシャッターが切れてAFもビシバシ合う優れものデジカメであることは間違いありません。以下のような瞬間も難なく切り取ることができます。
京都水族館 イルカショー

そのうえ背面ディスプレイでタッチAFも使えます!

とかフォローしてみたんだけど、別売り縦グリップのほうには親指AFしやすそうなファンクションボタンがちゃんと付いてるんだよなあ… いったいどういう仕様なんだこれは(笑)
縦グリップ

そんなわけで、今オリンパスのちょっとした仕様の件でやや困っています。なにしろ先述の通り、親指AFってのはカラダで覚えてなんぼですから、すべてのカメラで親指AFを設定しておかないと絶対に操作に戸惑うわけです!!ぜひとも今後の新型機では親指AFも考慮していただきたいところです!!



投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2015年8月12日 06:42

ジェット☆ダイスケ

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