フォトショップという万能感に溺れるのはいかがなものかと
フォトショップで何するかって写真家の姿勢や倫理感がよく出てるなあと、あるコメント欄でのやり取りを眺めていて思います。魔法のツールもいいけど、AKIRAの鉄雄みたいな万能感が暴走してる感じ。
以前、 小原玲先生がホタルの光を盛るために比較明をやるのではなく光跡を出すためだと仰ってたんですけど、まさに真を写すための手法なのか、キラキラさせるための素材だと思ってるだけなのか別れますね。後者でも様々な思惑や意図があるかもしれないので否定はしませんけど。
黒澤明が邪魔な家を引越させて取り壊したエピソードは有名ですけども、映画屋さんは虚構をやってるのでそれもよし。
件のコメント欄では、Webですごい写真ばかりのサイトを見つけたんだけど、どうやらフォトショップで加工しまくってるらしいという所からのめり込んでいったようです。そういうものをやってると意識してるならOKですけども、「写真」として考えたらコンじるとかスタンプとかで同じピクセルが連続するだけで「これはCGじゃないか」と私なんかドキドキしてしまうんですが。
たびたび引用する言葉ですが、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」とベンおじさんも最期に仰ってましたし。スーパーパワーを手に入れてしまったからには相応の思慮や注意が必要ではないかなあ…と
まあそんな議論も20世紀末頃とっくに終決してたような気はしますけどね!
この写真はiPhone 3Gでの撮影だったかな?
踏切で電車に轢かれた椅子と、救出作業にあたる駅員さんより
なぜか椅子が踏切で電車に轢かれててトラブル発生の様子。
もちろん椅子を合成したわけでもないし、その発想はなかった(笑)つまり盛ったり飾ったりする前提ではなくて、現実は小説より奇なりというイイ瞬間瞬間にその場にいられるようにしたいとは思います。
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2015年9月19日 19:14