300円で Canon EOS 1000 S QD キヤノンのフィルム一眼レフをジャンク購入したのですが
友人とハードオフ大泉学園店に行って電子楽器やらエレキギターやらカメラ機材やらを物色。ジャンクコーナーでひとつの一眼レフが目にとまりました。
同じ機種、近しい機種が、コンテナボックスにぞんざいに入れられているなか、とりわけ状態が良く、アイカップもボディカバーもちゃんと装着されているものが一台ありました。
そして買ってしまった(笑)
なんと税込324円(税別300円)
Canon EOS 1000 S QDという機種のようです。
ネットで調べると単に EOS 1000 S としているサイトもあるのですが、本家本元キヤノンのサイトによれば、EOS 1000 S QD とするのが正しいようですね。QDとは「QARTS DATE (クオーツデート)」の略、あれですかね?写真に撮影日が記録されるやつ。
▼EOS 1000 S QD/QD-P — キヤノンカメラミュージアム
上記ウェブページによれば1992年3月発売とのこと。ちょうど僕が高校卒業したときだわ。EOS Kiss 登場の一年前、その前身となったモデルのようです。事実、北米では REBEL シリーズのひとつとして発売されていますね(REBELは北米でのEOS Kissシリーズに該当するモデルの名称)。
ボディカバーからもお分かりかとは思いますが、現行デジタル一眼レフとおなじくEFマウントの機種。とりあえず同時代に発売された EF 50mm F1.8 II を装着してみました。
また 当たり前といえば当たり前なのですが、EF24-70mm F4L IS USM のようなここ5年ほどの間に発売された現行EFレンズもちゃんと装着できました。
#微妙な構図の写真になってしまってスミマセン
私、YouTubeにカメラ関係の動画を投稿しております。
そういった動画のなかで、背景を飾る小道具として良さそうだと購入したこのカメラ。しかしこうなってくると次に気になるのは、このカメラが動作するかどうかですね。実際にシャッターが切れて写真が撮影できるのかどうか。
ジャンク品とはいえ、なまじ状態の良いものを選んでしまったがために、使ってみたいという欲求が生じてしまったわけですね。
というわけで、Amazon にて取り急ぎ撮影に必要なメインの電池を購入。カメラ用リチウム電池 2CR5 という初期のデジカメ時代くらいまではよく利用されていた電池です。
maxell カメラ用リチウム電池 2CR5.1BP
シャッターも切ることができましたので、いよいよこれはジャンク品から動作するカメラへ昇格する可能性が出てきました。次にやったことはクオーツデート用電池の購入。これはコイン型電池のCR2025を使います。
日立マクセル マクセル リチウムコイン電池 CR-2025-1BS
CR2025電池を入れるにはメガネのつるなどに使用するような精密ドライバーが必要になりますので、別途用意しなくてはいけません。我家ではメガネっ子の嫁が所持しておりました。方法についてはキヤノンのウェブページに図とともに書いてあります。
▼キヤノン:Q&A検索|【フィルム一眼レフカメラ】クオーツデート表示パネルには日付・時刻がはっきりと表示されているのに、写真に数値が写し込まれない
電池を入れたらば、クオーツデート用の背面液晶が点灯しました。
じゃあもうフィルムを装填して撮影してみるしかないじゃないですか!ということで、やはり野鳥撮影もしてみたい私は超高感度フィルム ISO1600のフジカラーNatura(ナチュラ)をAmazonでオーダー。
FUJIFILM カラーネガフイルム フジカラー NATURA 1600 36枚撮り 3本パック 135 NATURA 1600-R 36EX 3SB
どうせならストラップがあったほうが扱いやすいなと、キヤノン純正EOS用ストラップも購入。
Canon ネックストラップ EOS 一眼レフ用L レッド EOSストラップ2-40レッド
安物でいいやと思ったんだけど、やっぱり安物は安い感じですね。見た目などはどうでもいいんですが、硬すぎて使い心地はあまり良くないです。EOS Kiss 付属品のストラップより使い心地は下かもしれません。まあカメラ自体がちゃんと動作するかどうか不明な段階であまりお金もつぎ込めず…
とはいえ電池の段階ですでにカメラの価格(324円)を遥かに上回る出費なのですから、やはり写真という趣味はお金がかかるものですね(違)
まあジャンク品とはいえボディのカバー(マウント部のカバー)が付属していたことと、アイカップもわりと綺麗な状態だったということで、それらを別途入手する金額を考えたら、じゅうぶん元はとっている買物です。
って、四半世紀ほども前の製品でもいまと同じパーツが使われてることに驚きますね。しかも基本的なフォルムやダイヤル、液晶や電池の配置もこの時点ですでに完成しております。すごいなキヤノン!さすがキヤノン!カメラだけにブレないのは大切だね!
あ、そうそう望遠ズームレンズも装着してみたのですが、ちゃんとIS(イメージスタビライザー=手ぶれ補正機能)が作動していたんですよ!本当に感心しちゃうね。
その反面、現在のEOS Kissシリーズとは違ってフルサイズ用のレンズを要求します(笑)うちにあるフルサイズ用のはLレンズばかりなので、300円カメラに装着するのはアンバランスだなあ…
ということで1ロール撮影しきって現像したらまたその結果をお知らせしたいと思います。一応シャッターが切れてはいるものの、光が漏れているとかシャッターがちゃんと動作できてない等の可能性もありえますからね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2016年5月 5日 05:18