途上国向け低価格PCという風潮
正直なところ、SOHOの身に高価なソフトはちとキツイ
我々が直面している最大の問題は、本来ならソフトウェアに代金を支払うべき人々が、実際には支払っていないということだ
違法コピーの流通や利用を食い止める方法の1つとして、開発途上国の消費者に低価格のPCを提供することが考えられる
この発言に呼応するかのように、AMDから途上国向けの低価格PCが発表された。
ITmedia:AMD、途上国向けの低価格PC「PIC」を正式発表
キーボード、マウス、ソフトのプリインストール込みで185ドル(モニタ込みの場合は249ドル)
しかしバルマーは以下のようにも語っている。
中国やインドでは、PCは低所得者層向けの製品ではない。こうした地域でマシンを購入しているのは、比較的裕福な人々だ。だから、本当は価格を下げる必要はないのだ。政府や状況的要因によって海賊行為が減るまでは・・・こうした裕福な人々が料金を支払う可能性はなく、そして実際に支払ってはいない
ここまで分かっていて、答えが出ないのはなぜだろう?比較的 裕福な層が金を払わないというのは、つまりMicrosoftの製品には価格に見合うだけの価値を感じられないということではないのか?
日本での結果はこうだ。
ソースネクスト、ソフトウェア販売本数シェア22.34%で1位に
2004年度上半期のソフトウェアの販売本数シェアは、1位がソースネクストで22.34%、2位がシマンテックで13.2%、3位がトレンドマイクロで11.2%、4位がマイクロソフトで7.43%、5位がジャストシステムで4.9%
1,980円でソフトウェアを販売するコモディティ戦略がユーザーから大きな支持を得たため、シェアが伸びた
単に販売本数でのシェアなので、一概に1,980円シリーズが適正な価格の商品だとは言えないが、この程度の価格がソフトウェアにかける費用として妥当だというのが、多くのユーザーの判断ではないだろうか?
操作に高度なスキルや習熟を要するソフトウェアは、実際には現場での作業効率や生産性の向上につながっていないのではないだろうか?
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2004年10月31日 13:02