別所哲也のULTRAMANを観てきたよ
先日の記事で予告した通り、ULTRAMANことウルトラマン映画を観てきました。フライングシーケンスディレクター:板野一郎という部分に一番惹かれて観に行ったのですが、実際のところツボにハマるファクターというのは多々あって、確かに大人向け(特にお父さん向け)に製作された映画なんだなと実感しました。
まず1stシーンの冒頭カットで、航空自衛隊・百里基地のエプロンに並ぶF-15J イーグルが映し出されます。で、そのときの音楽がもろTOPGUN ANTHEM(トップガンの冒頭で流れる曲ね)そっくり!!ものすごくチープなパクリに見えてしまって抱腹絶倒まちがいない(笑)ちなみに音楽担当はB'zの松本孝弘。たぶんスティーブ・スティーブンスへのオマージュなんだと理解してあげよう。
で、そのあと主役と親友が二人、待機室で状況の説明台詞の応酬(笑)本筋に入るまで萎えることこのうえなし(笑)とにかく観客をツカみ切れてない。出だし悪すぎ(笑)
物語は、別所哲也が演じる空自イーグルドライバーが、宇宙から来た赤い光と遭遇してウルトラマンとなり、対して青い光によって怪獣となった大澄賢也と戦うという主軸。これは初代マンの第一話と同じシチュエーションですね。それで、横軸に難病の息子とのドラマとパイロットとして空を駆けるという男の夢が入ってきます。僕むかしイーグルドライバー目指して空自のパイロットの試験受けたことあるし、同じような年頃の息子がいるしで、もうずっと涙腺ゆるみっぱなし。
ちなみに大澄賢也が素顔を晒すのは、ほんの数十秒の回想シーンだけです。妙に動きが綺麗、さすが元ダンサー。あとは特殊メイクかCGかハダカでしか登場しません。扱い悪いなぁ。
で、問題の特撮シーンなのですが、自衛隊施設内のドーム(?)と、西新宿の高層ビル街、そして東京上空といった3つのシチュエーションで戦います。最初のドーム内での戦いは双方の身長が10m程度で、いちばんリアルに感じられる大きさ。迫力も劇中もっとも大きかったと思います。
新宿での戦いはウルトラマンや怪獣のリアルさ云々ということよりも、あの高層ビル街をぶち壊すとどうなるのかなぁ?という誰もが抱く妄想を徹底的に実現してくれます。サイコー!!
どちらのシークエンスも基本は煽りのカメラに徹していて、大森一樹あたりのゴジラがすっかり忘れてしまっていた巨大感というのをすごく大切にしているという感じでした。好感が持てます。
で、空中戦はウルトラマンと怪獣とF-15戦闘機が入り乱れる壮絶なバトル。板野サーカスの実写版というだけでマクロス好きとしてはもう感動モノです。
あと本編には全く出てこない点ですが、草刈正雄の役名が「万城目」というのもほどよくツボを抑えてるなぁと思いました。
ここ「ULTRAMAN THE MOVIE」にトレイラームービーだけでなく、割りと長目のダイジェストムービーも置いてありますので、着ぐるみ特撮映画に興味無い人も一度観てみると良いでしょう。
初代ウルトラマンのテーマ曲をリメイクした松本孝弘の曲もなかなか味があって良い感じです。ただし、昨今のハリウッド映画のような、やたらオーケストラ重低音なBGMに馴れていると、かなりこの映画の音楽は映像から剥離していて妙な感じです。ま、トップガンのパクりをやった時点で、全体のトーンをチープな方向に結びつけてるとは思うんですけどね(笑)
あとですね、エンドロールが終わったあとで「2005年 冬」 「requiem ULTRAMAN 2」というテロップが出たんですよ。もう続編が用意されてんのかよ、つーかレクイエムてことはあの子供死んじゃうのかね?ま、いいや。次も楽しみにしようっと。
参考リンク:「航空自衛隊-協力映画紹介」
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2004年12月21日 13:23
» 【企画エントリ〜】日本のアルファ・ブロガーを探せ 2004 from McDMaster's Weblog
という企画なのれす。私もエントリを書いてみることとします。
・・・どなたか、私を推薦してください。(爆
「会社のオフィスでは『3 つだけ』しかブログ… [続きを読む]
トラックバック時刻: 2004年12月22日 07:28