久夛良木氏、SONYの過ちを認める
かつてスティーブ・ジョブズは「コンピューター業界のソニーになる」と語ったが…
「ITmedia:SCE久夛良木社長、ソニーの過ちを認める」より
(ソニーグループの)音楽・映画部門がコンテンツ権利について危惧していることを主な理由に、経営陣がApple Computerの「iPod」のような製品作りをためらってきたことに対して、同氏とSCE社員はここ何年間もフラストレーションを感じていた
いまさらなんだよ。
ほんの短い間に、かつて携帯音楽プレーヤーの代名詞だった「ウォークマン」が、「iPod」にとって変わられたのだよ。個人的には今、ハイエンドのビデオカメラ以外、ソニーに魅力的な製品は無いんだな。
Appleがやったことのスゴイところは、iPodだからこそ欲しい、という事に尽きると思う。
携帯MP3プレーヤーの需要を喚起したのではなく、iPodそのものの市場を開拓したということ。ウォークマン的なカセットプレーヤーなら松下でもシャープでも代替可能、という雰囲気とはかなり差がある。ブランド力と商品のアイデンティティが抜きん出て強烈なのだ。良かった頃のソニーを思い返しても、そんなエキセントリックな個性など無かったのだから、Appleと比べるのはどうかと思う。
思い起こせばプレステ以外のSONYヒット商品は「小型化」だけがウリじゃないか。AppleのPowerBook100の小型化にソニーが大いに貢献しているのは有名な話だが、対するAppleはIBM ThinkPadのデザインに参加したとき、薄さを犠牲にしてまでRを付けたという逸話がある。それが出来るかどうかが大切なんじゃないかな?
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年1月21日 22:37