クリエイター談義「ノンリニア時代の制作法を憂う」(2)
前回からの続き
JDの発言:
どうもね、サンプリングとかリズム主体とかそういう方向に行ってしまうのって違うんじゃないかなと。踊るためのものならリズムというのはアリなんですけど、聴かせるという目的があると違うかなと。むしろメロディに持っていってくださいと。
Agの発言:
ああ、イイこと言ってるwいや、それはね、自分でも解ってるんよね。多分、オレの技量っていうか、センスがないんよ。
JDの発言:
んまあ、君の技量は置いといて、一般的な風潮のところに焦点をもっていくとだね、メロディとかから曲を作るという道具よりも、サンプリングとリズムパターンを鳴らす機械が増えてるんですよね
Agの発言:
言えてる
JDの発言:
で、楽器とか勉強するよりも、そっちのほうが遥かに簡単で効果的に使える。
もちろん、ヒップホップなんかはそういうところから出て来る部分ってのが根底にあったりするんだけども、そういうカルチャーを差し引くと、やっぱりサンプラーやリズムマシーンを鳴らしてるだけの奴が音楽をやってるという自負を持ってるのは違うんじゃないかとw
なにが言いたいかというとですね…
Agの発言:
はい
JDの発言:
これ音楽の話ではないんです。
僕の友達にアニメ監督がおるわけですが、この人のOVAデビュー作がすっごく荒かったんですよ。で、やっぱり彼と話してて印象に残ったのは、ショックなビジュアルとか斬新な映像とか求めてるわけですね。ストーリーをどう描くかなんてのはどうでも良いとすら当時は言ってたわけ。これね、メロディ不在の音楽ともすごく通じるなと。
Agの発言:
ああ、耳が痛いほど解るw
JDの発言:
断片の組合せなんですよね。通しで見るとよく分からないけど、リズムとショックで次へ次へと流していく感じ。
Agの発言:
うんうん、そうやと思う。まさにそのとおり。
というところで次回へつづく…
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年5月 6日 00:41