FlashBlogというレイヤーから見るブログ(悲観)論の無意味さ
ここからの続きです。
先日、KaRa designstudioさん講師による第1回FlashBlogセミナーに行って参りました。
FlashBlogというのはXMLを介して「Flash」と「MovableType」という一見対極に位置しそうなもの同士をつなげるというもの。平たく言ってしまえば、ブログの見た目をFlashで制作することが出来ますよ、というWEB屋側からの提案ですね。
「ブログ(blog)」という言葉選びはポピュラリティを意識したものでしかなくて、本質的にはMovableTypeという「簡便なCMS」を用いて「誰にでも更新が容易なFlashサイト」が制作できるという事です。コンセンサスをとったわけではないですが、会場にいた方々の総意はそんな感じではないかと。
さて、例のブログ論に突然入りますがw
WEB屋(というか技術屋)がブログを技術的側面から見て、それをテクノロジーだとかツールだとか言うのはごく当たり前の事だと思います。
ブログを自動車に置き換えてみると分かりやすいのですが、大前提として自動車とは「徒歩よりも速く移動できる」ツールなのです。その特性を踏まえたうえで初めて、様々な用途に応じた車種の意義が見えてくるわけです。そして、ユーザーが自動車に寄せる想いというものが生じて来るわけです。
傍目に見ていると、「ブログ界」と言われるような言論空間めいた実体の知れないものは、自動車関連で言えば一部のツーリングクラブのような位置付けになりますかね。
僕は技術屋なので、スポーツカーとかセダンとかワゴンを作りたいといったようなレイヤーでとらえますし、大多数のユーザーは目的に応じた車種を選んで、目的を果たせば良いわけです。
「ブログ=テクノロジー」という観点に基づけば、一口に「ブログを書く」と言ってしまうのは「自動車に乗る」と言うくらい漠然としたもので、それは運送業にも緊急出動にも通勤にも送迎にも適用できてしまうわけです。議論や交流の場であるという一面だけをとらえて「ブログとはこうだ!」と断言してしまうのは如何なものかと。
ちなみに僕の家は駅前なので、あまり自動車というものの必要性が無いです。ブログ以上に有効な「議論、交流の場」を既に得ているであろう方々にとっては、ブログを書くというのはそれほど魅力的ではないのかもしれません。情報発信という面でも同様ではないかと感じます。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年5月19日 08:57
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