心霊!? 怪談!? 今年の夏のちょっと怖い話(3)
恐怖体験への引き金はすでに、ここで発生してるわけです。
店を出た僕の目に映ったのは、煌煌と輝く僕のマウンテンバイクのライトだったのです!!!
なんだそんなことかよ!と言ってはいけません。これが重要な伏線なのです。先日、ライトが壊れたので、新しくマグライトを挿し込むタイプのを購入したんです。が、これが非常に電池の持ちが悪い。無駄に点灯させていると、ほんとにすぐ電池が切れてしまうのです。
無灯火で市街地を走るということは、警察に職務質問して下さいと言っているようなものです。無灯火に対する注意で呼び止めておきながら、警察官は「これどこで買ったの?」とかいやらしい質問をして、なかなか帰してくれないのです。夜に自転車に乗るということは、常にそんな心配との闘いなのです。
「これは家まで持つかなぁ?」と気がかりなままペダルに足を乗せ、僕は自宅へと向かい始めました。
10分くらい走った頃でしょうか、ライトの事などすっかり忘れていた僕は、ふといつもと違う道を通ってみたくなりました。
往路で気になってる道があったのです。桜並木の道なのですが、復路からそこへ抜け出てみたいなといつも思ってたのです。だいたいこの辺の道へ入ればいいんではないかと見当をつけ、僕は横道へと入って行きました。
いま思えば、それが異世界への入り口だったように思います。時刻は午前4時15分頃、そろそろ空が明るくなってきた頃でした。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2005年8月 9日 03:14