兼業クリエイターのブランディングと魚沼産コシヒカリ
ノーブランドのクリエイターがブランド確立のためにYouTubeなどのCGMを使うということについて書かれた記事 Tech Mom from Silicon Valley — 湯川れい子とネットの新型「ブランド」バトル を読んで思ったことなど。
普通ね、正攻法でいくならYouTubeにアップせずにテレビ業界だの映画界だのになんとかして取り入るものじゃないでしょうかね?キー局のテレビの仕事なんかはいいですよ。Webで似たような労力を使うよりもギャラが一桁多かったりするわけですから。
どうせIT業界の人ってコンテンツにお金かけたがらないし、そのために楽して面白いの集めようという試みがWeb 2.0とかCGM的なものでしょ? 本質的にそれが作り手のためになる仕組みだとは思えんのですよ。
前々からいろんな人に不満を漏らしてるんですけど、なんたらクリエイターですとか称しながらその実ほとんどの生活費を専門学校の講師をやることで賄ってるとか、そんな人多すぎてうんざりするわけです。その人達にうんざりするわけではなくて、そういう状況にうんざり。
つまりそれだけをやってても食えないと。
じゃあちょっとブランディングして自分の価値を高めてみようかと。ようつべでも使うかと。よしんばそれでブランド力が増したとして、果たして一クリエイター風情にそのブランドを維持する力があるのかというと、ありそでなさげなセンセーションだね。
瞬間最大風速みたいな事例はあっても、その風が毎回吹いてくるかというとほぼ無いんじゃない?渾身の一撃を放ったその後の彼らがどうなったかなんて知らないし誰も話題にしない。テレビにも出ない単著もない人への関心度なんて実はそんなもの。
アレとかアレとかアレの例を挙げる人がいるけども、それはちゃんと黒幕がいたり仕掛けがあるわけだから、そんなのと比較するなど筋違い。
そもそもブランディングに成功すると、状況は好転するのか?
魚沼農業普及指導センター 管内農業生産の概況によると、『専業農家319戸(9.4%)、第1種兼業農家251戸(7.4%)、第2種兼業農家2,828戸(83.2%)で第2種兼業農家の割合が非常に高くなっている』とのこと。
第1種兼業農家とは収入の50%以上が農業収入である農家。それ以下なら第2種兼業農家、つまり農家とは称しつつも実態はサラリーマン家庭だったりする。
新潟県の魚沼といえばブランディングに最も成功したコシヒカリ産地ですよ。スーパーでは他のブランド米より高い値段で売られてる。コシヒカリ同士で比較しても魚沼産のは高い。その魚沼の農家ですら、専業でやっていけるのは10%未満なのです。
えーっと
話が飛躍しすぎましたか(笑)
ていうか、書いてるうちに眠くなってきてしもたわ。ほなさいなら
気が向いたら続くかも。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年10月 9日 02:40