Web 2.0ではダウンロード必須か否か
所有ではなく共有という点が肝心
先日の「今度はWeb 2.0の倫理とか言い出したらしい」のなかで触れてない件を追記しておきます。
曖昧な定義のなかで遊んでいるようにしか見えないこれについて。
▼「ユーチューブは本当にWeb 2.0か」--「Web 2.0の倫理」をめぐって盛り上がる議論(その1) — CNET Japan
Joi氏の『ユーザーにビデオのダウンロードを認めるという基本的な要件を満たしていない』というのがどうも引っかかっていてですね、というのも以前に梅田望夫氏が以下のように書いているわけです。そしてこれが非常にしっくり来る
僕の世代は間違いなく「こちら側」に「溜め込む」世代だ。情報と出合ったらそれを手元に残す
でも若いときからYouTubeを視聴して育つ世代は、情報は溜め込まずに消費し、必要なときにアクセスするのが当たり前になるのではないか
もちろんJoi氏が言うところの「ダウンロード」はあくまでシェアのため、別の視聴スタイルや第三者によるリミックスなどの可能性を指していると思うので、「溜め込む」ことが目的ではないことは分かります。
が、いま現在は「ダウンロード」も必要だとしても、回線と端末そしてWebアプリケーションの性能向上によって、将来的にはすべて「あちら側」でないと困るということも大いにあり得ます。ですから、ダウンロードさせないことが即Web 2.0的でないということにはならないと思うのです。
むしろユーチューブにある著作権侵害コンテンツの現状を考慮すれば、ダウンロードさせない方が得策であるとも言えます。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年10月28日 18:19