Photoshopのキャンバス上で特定のレイヤーを選択する裏技
Webデザイナーさんの中にはAdobe Photoshopはあまり使ったことがなくて、メインのグラフィックツールにはMacromediaのFireworksを使用しているという方も少なくないです。
そういった方々からたまにある質問が、「Photoshopのキャンバス上で特定のレイヤーを選択するにはどうすればいの?」というもの。
レイヤーの選択はレイヤーパレットから行えますが、レイヤーパレットのサムネイルだけでは、それが選択したいレイヤーかどうか判断がつかない場合も多々あります(というか、ほとんどの場合そうですね)。
Fireworksでは、Adobe Illustratorなどと同様に、キャンバス上でオブジェクトをクリックすれば、そのオブジェクトが乗っているレイヤーを選択することができます。これは便利です。
Adobeのほうでもその機能の便利さは認識していたのか、ImageReady CS(Photoshopに付属するWebグラフィックツール)からは上の画像のように、カーソルを置くと「レイヤーの境界線」が表示されるようになり、クリックするとそのレイヤーが選択できるようになりました。しかし肝心のPhotoshopにはまだそういった機能は無いのです。
この機能があると無いとでは、入り組んだレイヤー構造になっている場合や、レイヤーパレットのサムネイルでは判別不可能な場合など、つまりほとんどの場合において作業効率が変わってきます。
では、Photoshopでもキャンバス上で特定レイヤーを選択できないかというと、できます。ただし、FireworksやImageReady CSほど直感的ではないやり方になります。
まずはPhotoshopのツールパレットで「移動ツール」を選択します。または、現在選択しているツールによっては、キーコンビネーションによって一時的に移動ツールにもなりますので、それでも構いません。例えば「鉛筆ツール」や「塗りつぶしツール」が現在選択されていても、キーボードのCommandキー(これはMac版の場合。Windows版ではControlキーでしょうかね?)を押せば一時的に「移動ツール」になります。
そして、キャンバス上にて、選択したいオブジェクトが描画されている箇所を右クリックしてやると、以下の図のようなコンテクストメニューが表示されます。
このコンテクストメニューには、レイヤー名が記されています(全てのレイヤー名が表示されるわけではなく、右クリック時にカーソルが置かれていた箇所に何らかの描画があったレイヤーのみ表示されます)。このレイヤー名の中から自分が望むものを選択します。今回は「いぬ」と名付けたレイヤーを選びました。
ちゃんとレイヤーパレットでも選択が反映されていますね。
先ほど「直感的ではないやり方」だと書きましたが、この方法にはそれを補って余りある、直接クリックでの選択よりも優れた利点があります。
Photoshopでは同一もしくは似通った選択範囲を持つレイヤーを複数重ねることが多々ありますが、そうなると直接クリックする方法では下のほうにあるレイヤーが選択しにくくなってきます。そういった場合に、コンテクストメニューにズラッと該当レイヤー名を列挙してくれるやり方は非常に便利です。欲を言えばサムネイルも表示できるようになれば増々良いですね。
プロとして恥ずかしくないPhotoshopの大原則?正しいPhotoshopの使い方を知っていますか? エムディエヌ・ムック
Photoshopで描く萌えイラスト?CG制作テクニックをマスターしよう
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年1月 5日 22:46
» Photoshopで描く萌えイラスト―CG制作テクニックをマスターしよう from 忍者大好きいななさむ書房
Photoshopで描く萌えイラスト―CG制作テクニックをマスターしよう [続きを読む]
トラックバック時刻: 2009年11月 8日 15:45