ブロガーとポッドキャスターの境界を知る
月例の「ポッドキャスト実務者級会議」(という飲み会)が先日ありまして、そこでちょっと話題にのぼった事について。
●ブロガー・・・飲み会で収録する
●ポッドキャスター・・・飲み会で収録しない
全てがこうだとは言い切れませんけどね。
飲み会で収録するというスタイルに関しては、おそらくモダシンさんが始祖であり基準なんですよね。
ポッドキャスターは各々が独自の制作環境とスタイルを強く持っているので、飲み会とコンテンツとの親和性が高いとは言い切れない。
それに付随して、ブログでのクチコミと同じようなものを、ポッドキャスティングでも出来ないかという話題もありました。
トラックバックなどを活用したブログの情報伝播力は凄まじいものがあります。これと同じことを音声や動画でも出来ないと、似たような広がり方は難しいですよね。もちろん多くのポッドキャスティングは、ブログのCMSを利用して配信していますから、トラックバックは可能でしょう。
しかし、決定的に違うのは、コンテンツ同士を紐づけることが出来ないという点です。
ブログではページ単位でコンテンツを公開するというスタイル(パーマリンク)が多いので、それに対しての言及トラックバックやブックマークというのは容易です。ページ同士を結びつければ良いだけです。
同様にポッドキャスティングで、音声/動画ファイル同士を結びつけるというのは、まだありません。Aという番組のBという配信分が、Cという番組のDという配信分と、何らかの形でリンクしているという見え方はしていないという事です。
極めてラジオ/テレビ的なやり方でしか他への言及ができない点は、もう少し技術の進歩を待つしかないかもしれません。
もしくは動画共有サービスのようなスタイルとの融合が、それを可能にするのかもしれないですね。
無名のブログでも、ほんのひとつだけキラリと光るエントリーがあって、議論の中心になることもあります。今のポッドキャスティングに足りないのはそういった、ひとつひとつのコンテントが簡単に一人歩きできる仕組みなのかもしれませんね。
投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年11月12日 23:57