Logic Proで動画を見ながらアフレコする方法
ビデオポッドキャスティングの番組を制作する際など、ニュース番組、ドキュメンタリー作品のナレーションやアニメーション作品などのアフレコ作業は、ビデオ編集ソフトで行うのはなかなか面倒です。
なぜなら一般的なビデオ編集ソフトは、ハードディスクに取り込んだファイルを編集するのに特化しているからです。対してアフレコという作業は、リアルタイム・レコーディング的な要素が大きいものです。
再生している映像を見ながら、それに合わせてアフレコ収録をするには、意外や意外、音楽制作ソフトであるLogic Proを利用すると便利です。
Logic Proでは、QuickTimeムービーを再生しながら、その映像のタイミングに合わせて声や楽器を録音することが可能です。
つまり、ビデオ映像というカラオケに対して、自分の歌を吹き込むようなものですね。
では早速その方法について書きます(廉価版のLogic Expressでも一部機能を除きほぼ同じ事が出来ますので、参考になるかと思います)。
まずはLogic Proを起動し、グローバルメニューの「オプション」>「ムービー」>「ムービーを開く…」を選択します。
オープンダイアログボックスが表示されるので、そこからアフレコしたいQuickTimeムービーを選びます。
今回使ったサンプルムービーはこちらです(要:QuickTime 7以上)。
キモ井くんとワロ田さん(無音)
さて、Logic Proにムービーを読み込むとムービーウィンドウが表示されますが、実サイズ表示だと大き過ぎて作業スペースを圧迫することが多々あります。
そこで、ムービー画面上でマウスを長押しすると、コンテキストメニューが表示されますので、そこで表示サイズを小さく変更します。逆に、大きく表示することもできますので、マルチモニタ環境なら、ナレーターさんに画面いっぱいに表示した映像を見てもらいながらアフレコしてもらうことも可能ですね。
ムービーのサイズをほどよく調整したら、録音に移ります。
録音方法の詳細については、音楽制作時と同じですので割愛しますが、読み込んだムービーがLogic Proとシンクロして再生されるので、テロップ表示のタイミングと合わせたアフレコや、アニメーションとリップシンクした録音が容易です。
グローバルトラックには、タイムラインに沿ったフレームのサムネイルが表示されます。これは後ほど、タイミングのズレを修正する際の参考にできます。
今回は一人でキャラクター二人ぶんのセリフを喋ったので、現段階では以下のムービーのようになっています(要:QuickTime 7以上)。
キモ井くんとワロ田さん(アフレコ済)
という辺りで次回「ストリップサイレンスで一気に無音部分を分割、削除」へ続きます。
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投稿者 愛場大介(Daisuke AIBA / Jetdaisuke) : 2006年1月26日 01:34